内容説明
判例・学説を明快に整理し、抽象的な概念を具体的事例や図を用いて初学者にもわかりやすく解説。判例・学説がどのような意味をもち、なぜそのように考えられているのか、そして、どのように考えるべきなのか。刑法を学ぶ楽しさへ読者を導く待望の書。
目次
刑法の基礎理論
罪刑法定主義
構成要件論
因果関係
不作為犯論
違法性の判断
正当防衛論
緊急避難論
被害者の同意とその周辺
故意論〔ほか〕
著者等紹介
佐伯仁志[サエキヒトシ]
1958年愛媛県に生まれる。1980年東京大学卒業。現在、東京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Haruka Fukuhara
5
とても興味深い。ただ論旨が明瞭なだけに自分との感覚の違いが際立つ。自分は多分山口厚先生の方がしっくりくる場面が多い気がする。山口先生の論もたまに違和感を覚えることがあったけれど、それ以上に色々と思うところが多い。道垣内先生と佐伯先生の共著を読み返したくなった。2017/07/17
Defricheur
2
学説の沿革・分岐点を明晰に整理し,体系的整合性に気を配りながら自説を位置付ける,という法律学において必須の素養を学ぶことができる。2020/02/11
はぐはぐ
1
法学教室連載シリーズ。佐伯先生の論文が多く引用されていたので、ゼミで調べるときにコピーをよくしていました。しかし、ほぼ全てコピーするより購入する方が良いと思ったので、手に取りました。最初の方は初学者向けと言いながらも、ある程度勉強した学部生が読んでも勉強になります!ただ後半の中止犯と共犯のところは説明が独特で少し分かりにくいかもしれません。緊急避難の説明箇所の「おわりに」であまりの難解さに佐伯先生が凹んでおられたのはすごく面白かったです(笑)
あうあうあ
0
3回生前期ゼミにて輪読。
とまと
0
総論への苦手意識が薄れた。罪数扱ってないのが、少し残念でした。2014/07/31