出版社内容情報
加藤尚武著作集全15巻、第5回配本第2巻、「ヘーゲルの思考法」。晦渋なヘーゲル論理学に取り組んだ著者の真骨頂。この第2巻は本著作集3冊目のヘーゲル論集になる。1992年に小社から刊行され、翌年の和辻哲郎文化賞学術部門を受賞した『哲学の使命――ヘーゲル哲学の精神と世界』(内2章は3巻に収録予定)を中心に、「純粋存在とエーテル」をはじめとする一九八〇年代後半以降に書かれた単行本未収録の専門的論文7篇を収録する。晦渋で複雑ななヘーゲル論理学と真正面から取り組んだ著者のヘーゲル学の真骨頂。
『哲学の使命――ヘーゲル哲学の精神と世界』より
*
単行本未収録論文
純粋存在とエーテル
輪郭と使命
絵入り辞典の世界――ヘーゲル「反省」論の読解
対立の想定ごっこと磁石――ヘーゲル『大論理学』に描かれた「対立」の概念
何度も「矛盾」の出てくるびっくり箱――ヘーゲル『大論理学』の矛盾概念
ヘーゲル「概念論」のなかの自己関係性
本質は現象する
著者解題
人名索引
加藤 尚武[カトウ ヒサタケ]
著・文・その他
目次
『哲学の使命―ヘーゲル哲学の精神と世界』より
単行本未収録論文(純粋存在とエーテル;輪郭と使命;絵入り辞典の世界―ヘーゲル「反省」論の読解;対立の想定ごっこと磁石―ヘーゲル『大論理学』に描かれた「対立」の概念;何度も「矛盾」の出てくるびっくり箱―ヘーゲル『大論理学』の矛盾概念;ヘーゲル「概念論」のなかの自己関係性;本質は現象する)
著者等紹介
加藤尚武[カトウヒサタケ]
1937年、東京生まれ。1960年、東京大学教養学部学生として安保闘争に参加。1963年、東京大学文学部哲学科を卒業。東京大学文学部助手、山形大学教養部講師・助教授、東北大学文学部助教授、千葉大学文学部教授、京都大学文学部教授、鳥取環境大学学長、東京大学医学系研究科特任教授を歴任。元日本哲学会委員長。日本学術会議連携会員、京都大学名誉教授。専門:ヘーゲル哲学、環境倫理学、生命倫理学。現在は、徳倫理学、貢献心、利他主義の研究開発に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。