出版社内容情報
ファティマ・メルニーシー[ファティマ メルニーシー]
著・文・その他
ラトクリフ 川政祥子[ラトクリフ カワマサショウコ]
翻訳
内容説明
ハーレムって何?自由ってどういう意味?なぜ女と男を分けるの?伝統的な“アラブ中世の都市”フェズのハーレムに生まれた少女が、大人たちにむかってさまざまな問いを発しながら成長していく姿を活写。ハーレム、ベール、イスラーム、複数の妻から連想するステレオタイプの考えは、幼い少女の眼を通して見事に覆される。
目次
最初の境界線ハーレム
シェヘラザードと王様、そして言葉の魔力
フランス人のハーレム/新市街
ヤースミーナと第一夫人
シャマとカリフ
タムーの馬
壁のなかのハーレム
皿洗いは川で
月夜の笑い声
男たちのサロン〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
syaori
68
舞台は20世紀中葉のモロッコ。そのブルジョワ家庭に育った作者の幼少期を反映した、妻や子供、親族の女性等から成るハーレムの生活が語られます。たまの外出や中庭での刺繍、美容、作者の記憶の薄い膜を通して家の奥のさざめきが聞こえてくるよう。そうして浮かび上がるのはハーレムの境界線を越える女達の夢なのですが、同時に植民地下のモロッコを舞台とした本書は境界線とは弱者と強者を分けるものだと悟る少女の目を通しすべての人に語りかけるものにもなっているのだと思います。性別の西洋と東洋の全ての境界を越えて「ほーら、羽ばたけ!」2024/04/23
凛
21
ハーレムはいわゆる普通思い浮かべる豪華絢爛な宮廷のものと、一般ブルジョアが家族の女を囲う二種類がある。本書は後者の軟禁状態である家庭に生まれ育ったファティマが10歳くらいになるまでのイスラム社会を学びながら成長していく1940年ぐらいを舞台にした作者の実体験ありきの半フィクション。ハーレムって一体どういう意味なの?何故男は外に出ていいの?子供の疑問は異国に住む私のそれだ。日常生活を丁寧な注釈付きで描いておりモロッコ社会の問題点が判りやすい。権利が蔑ろにされ戦い続ける女性達の強さは国が違えど変わらない。2014/07/06
k
1
モロッコに興味があったので読んだ。今の私の生き方では、自由であることを無駄遣いしている気がする。なんでもできるはずなのに何もできていない。2015/10/01
N_dept
1
異文化に触れられました。 千一夜物語も読んでみようと思う。2014/08/31




