出版社内容情報
1914-1945年の30年間を「ヨーロッパの内戦」という概念を媒介に分析、考察する壮大なヨーロッパ現代史。1914-1945年という二十世紀前半のヨーロッパの激動の30年間を、「ヨーロッパの内戦」という概念を媒介にして、イタリア系知識人である著者が思想的・歴史的に分析・考察したものが本書である。二つの世界戦争、スペイン内戦をはさんでアウシュヴィッツ、ヒロシマ・ナガサキの被爆まで、ナチズム、ファシズム、スターリニズム等をめぐる文字通り「炎と血」の30年間を論じ、そこから現代の「移民」問題にまでつながる壮大なヨーロッパ現代史となっている。
主要目次]
第1部 行為への移行
第1章 序 曲
第2章 内戦の解剖学
第3章 市民にたいする戦争
第4章 敵を裁く
第2部 戦争文化
第1章 勃 発
第2章 暴力の想像空間
第3章 戦争批判
第4章 反ファシズムの二律背反
訳者あとがき
エンツォ・トラヴェルソ[エンツォ トラヴェルソ]
著・文・その他
内容説明
現代ヨーロッパはこうして成立した―1914‐1945年という20世紀前半のヨーロッパの激動の30年間を、「ヨーロッパの内戦」という概念を媒介にして、イタリア系知識人である著者が思想的・歴史的に分析・考察したものが本書である。二つの世界戦争、スペイン内戦をはさんでアウシュヴィッツ、ヒロシマ・ナガサキの被爆まで、ナチズム、ファシズム、スターリニズム等をめぐる文字通り「炎と血」の時代。
目次
第1部 行為への移行(序曲;内戦の解剖学;市民にたいする戦争;敵を裁く)
第2部 戦争文化(勃発;暴力の想像空間;戦争批判;反ファシズムの二律背反)
著者等紹介
トラヴェルソ,エンツォ[トラヴェルソ,エンツォ] [Traverso,Enzo]
1957年、イタリアのガヴィに生まれ、ジェノヴァ大学で現代史を修める。1985‐89年、フランス政府給費留学生としてパリに滞在。パリの社会科学高等研究院で、ミシェル・レヴィ教授の指導の下に、社会主義とユダヤ人問題に関する論文で博士号を取得。ナンテール‐パリ第10大学の国際現代文献資料館研究員となり、サン・ドゥニ‐パリ第8大学や社会科学高等研究院で社会学を講ずる。ピカルディ・ジュール・ヴェルヌ大学教授を経て、現在コーネル大学教授。フランス語で著書、論文を発表し、各種の新聞・雑誌に寄稿している
宇京頼三[ウキョウライゾウ]
1945年生まれ。三重大学名誉教授。フランス文学・独仏文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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