内容説明
自我の芽生えとともに、仲間を求めて個性が育まれていく、三歳という大切な時期を過ごす子どもたち。自分のことが自分でできるようになってくるこの時期の子どもたちを、どう理解し、どのように育てるか。とことん子どもたちとつきあい、生活をともにしてきたからこそ見えてきた、三歳児の豊かな世界。吉村真理子氏の約三十年にわたる実践記録、復刊シリーズ第三巻。
目次
第1章 三歳児とは―総論(自分が自分になる年代;行きつもどりつのくり返し ほか)
第2章 まあ、聞いてください―保育者と子どもの関係(娘一人にムコ八人ならぬ;さあみんなで ほか)
第3章 あの子の気持ちはわからない―情緒(空想のお友だち;ごっこ遊び ほか)
第4章 お友だちのなかで―他児との関係(わたしも;いじめるの ほか)
第5章 子どもの四季―子どもをとりまくもの(にぎりしめた招待状;クニちゃんの赤かぶ)
著者等紹介
吉村真理子[ヨシムラマリコ]
1927年、愛媛県松山市生まれ。桜美林学園中・高等部在職中(音楽教師)に幼児教育に興味を持ち、保母試験を受け、東京都立町田保育園に就職。保育のおもしろさに惹きこまれ、保育の傍ら乳幼児の発達と保育についての実践的研究を続ける。保母・主任・園長を経験し、園長時代には、東京都立高等保育学院の非常勤講師を兼任する。1979年に町田保育園を退職後、1981年から、母校である松山東雲学園で保育者養成に携わる。その傍らで松山東雲短期大学附属幼稚園の園長も兼務。1994年に退職後、同校で非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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