内容説明
「邪馬壹国」論や九州王朝説などで知られる古代史家・古田武彦は日々何を考究するのか。古代史学説から、近代史学批判、そして教育論や「三・一一」に揺れる現代社会への提言まで、一九九九年から二〇一二年にかけて発表された多岐にわたるその思索の軌跡をテーマごとに集成。第二巻は、ソクラテスや南米考古学などから、史料批判と学問のあるべき姿勢を論じる。
目次
第1篇 東洋に学ぶ(泰山の夢;中国往来 ほか)
第2篇 西洋に学ぶ(ローマ法王;さわやかな応答 ほか)
第3篇 史料批判のまなざし(火中の栗;史料批判と同時代経験 ほか)
第4篇 倭人も海を渡る(佐原レジメ;奴隷神―続・佐原レジメ ほか)
第5篇 歴史は足で知るべし(文殊の旅;荒神 ほか)
著者等紹介
古田武彦[フルタタケヒコ]
1926年福島県生まれ。旧制広島高校を経て、東北大学法文学部日本思想史科において村岡典嗣に学ぶ。長野県立松本深志高校教諭、神戸森高校講師、神戸市立湊川高校、京都市立洛陽高校教諭を経て、1980年龍谷大学講師。1984~96年昭和薬科大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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