内容説明
シダ類研究を基盤に、生物多様性や自然環境保全について積極的な問題提起を行い、また植物園・博物館などで生涯学習支援に取り組んできた岩槻邦男。いのちのつながりに対する、そのあくなき探求心の源はどこにあるのか。本書では、奥丹波の自然の中で育った著者が、シダ植物の魅力に目覚め、植物研究に没頭していった経緯、そして生物多様性の重要性を認職していった過程までを余すところなく語る。
目次
第1章 里地里山で植物に親しむ
第2章 シダ植物との出逢い
第3章 大学で出逢ったこと
第4章 異分野との出逢い―文化と社会
第5章 地球規模で考える
第6章 生物多様性から見た環境保全
第7章 生涯学習を支援する
第8章 学ぶ歓び、生きる歓び
著者等紹介
岩槻邦男[イワツキクニオ]
1934年兵庫県氷上郡(現・丹波市)柏原町生まれ。1957年京都大学理学部植物学科卒業。同大学院で学習、助手、助教授を経て、1972年京都大学理学部教授、1981年から2年間の併任を経て、1983年東京大学理学部附属植物園教授、植物園長等。1995年立教大学理学部教授。2000年放送大学教授。2003年兵庫県立人と自然の博物館館長(非常勤)。受賞等、理学博士(1965年)、日本学士院エジンバラ公賞(1994年)、文化功労者(2007年)、瑞宝重光章(2009年)、Robert Allerton Award(2010年)、IPS Life Time Achievement Award(2010年)、他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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