進化する遺伝子概念

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進化する遺伝子概念

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  • サイズ B6判/ページ数 239,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622079149
  • NDC分類 467.2
  • Cコード C0045

出版社内容情報

古代・中世の受精・遺伝・発生の考え方から環境に支配される動的なシステムという最先端のDNA観まで。生命の謎に挑む学問の歩み。

受精・遺伝・発生・繁殖をめぐる古代・中世のとらえ方から、「場」や環境に支配される動的な生命システムという最先端のDNA観まで、遺伝子のエポック・メーキングな研究をたどる。生物をかたちづくる謎に挑んだ学問の歩みを描き出す。

序文(ジャン・ガイヨン) 
はじめに 誤解されている遺伝子
第一章 遺伝子概念以前
1.遺伝学前史:発生から遺伝へ
2.メンデル以前の遺伝研究.育種家とダーウィン
3.メンデル遺伝学への道
第二章 遺伝子概念の誕生:シンボルとしての遺伝子
1.メンデル革命
2.メンデル再発見と古典遺伝学の主要概念のはじまり
3.単位形質
4.「数理的な」遺伝子と集団遺伝学
第三章 染色体上の遺伝子
1.モーガンと遺伝の染色体説
2.モーガン流の遺伝子概念の危機
3.遺伝子機能の問題:「1遺伝子-1酵素」
4.原核生物への遺伝学の拡張
5.機能単位としての遺伝子
第四章 分子レベルの遺伝子
1.遺伝子の分子的概念と遺伝情報.翻訳単位としての遺伝子
2.オペロン革命
3.発生遺伝学から「エボデボ」へ
4.分子レベルのブリコラージュ
第五章 遺伝子の分子的概念の今日的危機
1.分断された遺伝子と飛び回る遺伝子
分断された遺伝子、RNA編集、タンパク質の配列から機能へ、動的なゲノム
2.ゲノム解読:非コードDNAの重要性
3.RNA革命
  小さな制御RNA、転写延長
4.エピジェネティックス
染色体の中のDNA:クロマチン、エピジェネティックな伝達、エピジェネティクスのしくみ、エピジェネティックな伝達の例
第六章 改めて遺伝子と遺伝情報を考える
  デジタルコード、アナログコード、エピジェネティックなコード
  遺伝子概念を捨てるべきか。形態と情報
  情報とシグナル
  シグナルの発信と受容
  誰がメッセージを書き込んだのか
  遺伝子の拡張概念
  二つのタイプの遺伝子
  むすび
文献 

内容説明

人類は受精・遺伝・発生をどう捉えてきたか。身体を作る情報はいかにして親から子に伝えられ、何を遺伝子と考えるのか。フランス発生進化学者が描く歴史と研究の最前線。

目次

第1章 遺伝子概念以前
第2章 遺伝子概念の誕生―記号としての遺伝子
第3章 染色体上の遺伝子
第4章 分子レベルの遺伝子
第5章 分子レベルの遺伝子概念の今日的危機
第6章 あらためて遺伝子と遺伝情報を考える

著者等紹介

ドゥーシュ,ジャン[ドゥーシュ,ジャン] [Deutsche,Jean]
パリ第6大学で遺伝子学の教授をつとめ、現在は名誉教授。比較発生遺伝学(エボデボ)という新しい分野を推進し、発生生物学と進化論を統合することを目指した。ミトコンドリアの遺伝の研究やHox遺伝子などの解析を中心として活躍。著書に『カタツムリをタクシーだと思っている虫』2007(ジャン・ロスタン賞2008)などがある。啓蒙分野でも活躍する。フランスを代表する遺伝・発生学者

佐藤直樹[サトウナオキ]
1953年、岐阜市生まれ。東京大学理学部生物化学科卒業。同大学院理学系研究科博士課程生物化学専門課程単位修得退学、同年、理学博士。東京学芸大学教育学部助教授、埼玉大学理学部教授をへて、2004年より東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻生命環境科学系教授。専門は植物ゲノム・生命科学・生物情報解析など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gokkey

11
遺伝子、ゲノム、染色体・・全ての化学的実体はDNAだが、細胞→組織→器官→個体→個体群・・と階層的に視点を変えるに伴い、これらの言葉と意味するものが違ってくる。世代間の形質の伝達という遺伝子本来の意味は共通して残る一方で、この階層別ギャップが発生する経緯を遺伝学の歴史を紐解きながら見直す。遺伝子型と表現型を橋渡しするプロセスが胚発生であるが、ある形質の具現化に関与する遺伝子は複数である。つまりある単一の遺伝子型に基づいて表現型を記号論的に導くことは不可能。ここに表現型の進化を論じる際の困難も同時に生じる。2020/03/04

funuu

11
人の全「遺伝子」配列(コード領域の配列という意味で)は、チンパンジーの配列に比べて2パーセント以下の違いしかなかった。ダーウィンの考えとは裏腹に、ヒトという種の絶対的優位性を信じる人々には、きわめて困難な結果を突きつけることとなった。遺伝子DNAもう一般にはわかったことばかりだと思っていたRNA.トランスポゾン?遺伝子という概念でさえ微妙。社会的遺伝という考え方もあるとわかった。2016/07/18

R As Well

3
あるトピックに絞って歴史を紐解くのはたいてい面白いもので、本書ではそのトピックに「遺伝子」が置かれている。古代で真剣に信じられていた「親の体の中に、子のミニチュアサイズがいる」などの極めて単純な理解の紹介から始まり、そういった話だけでも十分に面白いのだが、その仕組みの解明および遺伝子概念の変遷を追う中で、一言で「遺伝子とは何か」を説明するのが非常に難しいことに気がつかされる。時代が進むほど説明は複雑になっていき、本書終盤は恐らく理解できる人の方が少数派で、序盤に古代人を馬鹿にすると冷や汗をかくことになる。2022/07/30

takao

2
ふむ2024/12/09

やまがら

2
ただの遺伝子ではなく遺伝子「概念」ということで、哲学的な考察が展開される。とても面白いけど、図書館借りで一読しただけでは全部を理解できたとは到底言えず。。また絶対読みたいと思い、購入。遺伝子分野に限らず、今はありとあらゆる研究が細分化して範囲が狭くなる一方なので、こんな風に大きく流れを見せてくれる本は貴重に思える。原書がフランス語の本というところも素晴らしくありがたい。英語の国の情報や考え方ばかり取り入れて視野狭窄になってしまわないように。2015/11/02

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