出版社内容情報
開戦から10年。イラクはどこに向かっているのか。中東は米国の目論み通りより安全になったのか。戦後イラクを簡潔に総括した好著。
開戦から丸10年。国際的関心が薄れる間も、イラクは着実に一定方向へ進んできた。そして今、新たな独裁化に向かっている可能性がある。「まるでシェイクスピア劇のような」その展開を高い客観性と分析力で報告したとして、本書は『エコノミスト』誌の2013年ベストブックスに数えられた。著者は国際戦略研究所シニアフェロー(中東政治専門)。イラク戦争総括としてベストかつコンパクトな一冊。
序/地図 第1章 暴力の推進要因 第2章 反体制暴動から内戦へ――暴力の担い手たち 第3章 アメリカの政策と対暴動ドクトリンの復活 第4章 行政と軍事的能力の再建 第5章エリート間の排他的な取り引きと新しい独裁主義の高まり 第6章 攻守の逆転――中東におけるイラクの役割の変化 結論
内容説明
憲法制定と選挙。民主的制度の構築は進んだが政治は腐敗と暴力の渦中にある。責任はどこに。イラクは再び中東の火種となるのか。「戦後」がわかる簡潔な一冊。
目次
序 未来の展望
第1章 暴力の推進要因
第2章 反体制暴動から内戦へ―暴力の担い手たち
第3章 アメリカの政策と対暴動ドクトリンの復活
第4章 行政と軍事的能力の再建
第5章 エリート間の排他的な取り引きと新しい権威主義の高まり
第6章 攻守の逆転―中東におけるイラクの役割の変化
結論
著者等紹介
ドッジ,トビー[ドッジ,トビー] [Dodge,Toby]
ロンドン大学東洋アフリカ研究学院より博士号取得(イラク政治)。ウォーリック大学等を経て、現在、国際戦略研究所(IISS)のシニア・コンサルティング・フェロー(中東地域)とロンドン・スクール・オブ・エコノミクス国際関係学部教授を兼務
山岡由美[ヤマオカユミ]
津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。出版社勤務を経て、翻訳業に従事
山尾大[ヤマオダイ]
2010年京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科一貫制博士課程修了。2010年日本学術振興会特別研究員(PD)。現在、九州大学大学院比較社会文化研究院専任講師。専門はイラク政治、中東政治、比較政治、国際政治。著書に『紛争と国家建設―戦後イラクの再建をめぐるポリティクス』(明石書店 2013)(第17回国際開発研究 大来賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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