出版社内容情報
生物にはDNAに担われた遺伝情報が一貫して受け継がれて生命現象の制御を行う普遍的な面と、膨大な数に分化して地球上に共存している多様性とが並存している。本書は生物の多様性に注目し、なぜ生物は多様に進化したのか、どのぐらい多様であるのかを考察。30数億年の進化の歴史を経て作り上げる生命の実態を総体として追究している。「ゲノムとその進化」「動物の起源と進化」「藻類の多様性と植物」「多細胞体と有性生殖の進化」「化石が語る系統」「遺伝子多様性と種多様性」「種形成」「生物多様性とヒト」などの章で構成。
1.生物の進化と多様性
2.分子進化の機構
3.分子進化の特徴と中立説
4.ゲノムとその進化
5.原核生物の多様性
6.真核生物の起源と原生生物
7.多細胞体と有性生殖の進化
8.藻類の多様性と植物
9.動物の起源と進化
10.菌類の多様性と進化
11.化石が語る系統
12.生物界の系統樹
13.遺伝子多様性と種多様性
14.種形成
15.生物多様性と人