内容説明
今回がラストチャンスだったといわれていた東京、都知事の失言からの脱却/大陸ローテーションとは?2016年に立候補を行い、2020年で開催を決めるというシナリオ、ロビー活動の全容etc.舞台裏をすべて明かす!テレビマネーと開催都市の関係、2016年の招致失敗からどのように再出発したのか?総会直前の取材現場の最前線とは?9月7日投票の裏側を完全リポートetc.本書でしかわからない情報も盛りだくさん!
目次
序章 五輪招致狂騒曲が奏でられた末、ついに東京に!
第1章 招致レース白熱化(雨のローザンヌ;マドリードが巻き返し ほか)
第2章 勝負の年がやってきた(勝負の年、2013年;IOC評価委員会が東京に来襲 ほか)
第3章 IOCという組織の正体(東京五輪を再現させるための驚きのシナリオ―藤原庸介;2016年東京招致レガシー―河野一郎 ほか)
第4章 五輪報道(スポーツの力―結城和香子;情報開示を―小田光康 ほか)
著者等紹介
松瀬学[マツセマナブ]
1960年長崎県出身。早稲田大学ではラグビー部に所属。83年、同大卒業後、共同通信社に入社。運動部記者として、プロ野球、大相撲、オリンピックなどの取材を担当。96年から4年間はニューヨーク勤務。2002年に同社を退社後、ノンフィクションライターに。人物もの、五輪ものを得意とする。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
27
出版されたのが2013年、ロゲ会長が「トーキョー」って言ったすぐ後。なので今読むとこのころが猪瀬都知事の絶頂期だったのねーとシミジミするわ。石原んときに招致に失敗してから今回招致に成功するまでの日本の招致活動の軌跡を紹介。正攻法のロビー活動という言わばオモテの話がほとんどなので、なんも面白くないわ。著者も後書きで書いてたが、電通とコンサルティング会社を取材対象から外したとのこと。それじゃあ意味ないわー。そこが一番知りたいとこ! でもIOC委員たちが一筋縄ではいかない人たち、ってのはまあ伝わった。2018/04/06
壱萬弐仟縁
18
これのおかげで、わたしも何らかの貢献をしようと今一度、気合を入れ直した感がある。これまでは憧れの職業であった通訳であるが、一気に現実味を帯びてきた。猪瀬元知事は、マラソンは30キロからゴールまでが一番疲れてくると指摘(37頁)。最後の踏ん張りどころは人生でも同じだと思われる。中年から老年が問われるところ。柔道の加納治五郎が1909年に初のIOC委員になって以来、12人の日本人がなり、竹田恒和委員が13人目とのこと(57頁)。招致のプレゼンを見習えば、2次も通るのだろうと思う。 2014/09/10
蕃茄(バンカ)
2
その当時関係者はどんな発言をしていたかという資料的価値はあるかもしれないがそれ以上の価値はないだろう。「ロビー活動は対一人が基本」「IOC委員は一人一人独立している」「リオ招致の時は結果が出る前から何票入るかが誤差一票でわかっていた。誰がどこにいれるかわかっていたから」などという話はしつこく出てくるが、じゃあ誰がどんな思想価値観を持っているかという分析的な話は0。ほとんど身内褒めだけの内容がない本。猪瀬知事はジョギングが趣味とかどうでもいいんじゃー2015/08/14
nitti
2
イメージしてたのと大分違う内容、いかにロビー活動が行われたか、という。それはそれで興味深いけど、なんだかロビー活動っていいイメージないんだよね。元、現オリンピックやパラリンピックのアスリート、被災者の演説とかが如何にという内容かと思ってた。私もジャーナリストとか憧れたこともあった、でも、心の奥底では他人を本当どーでもいいと思っている私には向かない仕事だっただろうと実感。正直今私が行こうとしてる道も多かれ少なかれかぶるんだけどさ。猪瀬さんはこれを読むまでいいイメージなかったのだが少し見方が変わった。2015/05/20
やま
2
東京都庁の担当部署の具体的な取り組みについて知りたかったが、ほとんど言及されず残念。自賛調だが、招致に反対のジャーナリストと意見も紹介されていた。その人の、外交上の問題がある国が五輪招致するのは矛盾という趣旨の意見には全く同意できない。しかし日本のマスコミは金のチェックが甘いという指摘には納得した。2014/01/14