フィレンツェ幻書行

フィレンツェ幻書行

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  • サイズ B6判/ページ数 351p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784594028473
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

1966年11月、洪水がフィレンツェを襲った。貴重な芸術遺産が水をかぶるという危機的な状況に、世界中からボランティアが集結。そのなかに、ひとりのアメリカ人女性の姿があった。マーゴット・ハリントン、29歳。自分の居場所を見失っていたマーゴットは、かつてすごした懐かしいイタリアへと帰ってきたのだ。蔵書修復のボランティア団体に参加した彼女は、不思議な遍歴の末に、ルネッサンス期に禁書とされて失われたはずの、幻の書物とめぐりあう…あざやかな描写、卓越したストーリーテリング、謎と官能の物語に、全米が絶賛!一大ベストセラーとなった、注目の新人デビュー作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

98
50年前フィレンツェを襲った大洪水。図書館の蔵書修復ボランティアとしてアメリカからやって来たマーゴット。修道院の図書室で見つけた一冊の奇書が、それまで何者でもなかった女性を特別な存在へと変貌させる。修復し真の価値を世に知らしめ、教会の権威をすり抜けてお金に変えるという使命に自信と拠り所を見出していく。稀覯書や壁画の修復の様子がとても興味深く、サザビーズのシーンにはどきどきした。自分の居場所を求める焦燥感がきめ細やかに描かれていて、一見関係ないエピソードも面白かった。イタリアの離婚って大変そう!2016/11/30

kurupira

4
人生の目標や意義を求めてイタリアに街を彷徨う、本の修復という特異なスキルも興味深いが、関連するエピソードも印象に残る、、イタリアでは離婚する時に宗教上で突飛な理由や証拠を示すための裁判の章、本作の山場とも言えるか修復したエロ本をオークションで競るところを直近で見守る章。この作品は何か理由があってネットで探して古本で購入したのだが、、その理由がどうしても思い出せない。。2023/10/09

フーコー

1
これはやっと自分のいる場所を探し当てた女性の物語でもあり、男性運に恵まれない女性の胸躍る冒険物語でもありました。アメリカ人の本の修復専門の女性が水害に苦しむフィレンツェを訪れ、ある修道院で見つかった性愛書を修復し機転をきかせて、横取りされないようにうまく競売で大金を得て、修道院に何かと圧力を加える男性司教に一矢報いた、というのが大筋ですが、フィレンツェに単身乗り込むところの列車の中の隣の乗客の会話、修道院でのシスターたちとの交流などの描写面白く、辛辣なユーモアを感じて魅せられました。2011/07/16

イータン

0
フィレンツェの大洪水を題材にした小説を読んだことがなかったので、興味深く読んだ。主人公が本専門の修復家であるところなど『古書の来歴』と似ている。けれども、主人公の恋愛のエピソードなど、不必要な部分が多く、女子修道院の内情など、深めてほしい部分が多かった。2011/07/07

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