メゾン刻の湯

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メゾン刻の湯

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  • サイズ B6判/ページ数 276p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784591156841
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

”正しく”なくても
”ふつう”じゃなくても
懸命に僕らは生きていく。
銭湯×シェアハウスを舞台に描く、希望の青春群像劇!

どうしても就職活動をする気になれず、内定のないまま卒業式を迎えたマヒコ。
住むところも危うくなりかけたところを、東京の下町にある築100年の銭湯「刻(とき)の湯」に住もうと幼馴染の蝶子に誘われる。
そこにはマヒコに負けず劣らず”正しい社会”からはみ出した、くせものばかりがいて――。

人気企業の内定を蹴り、気ままな愛人生活を送るマレーシアと日本のハーフ・蝶子
奇抜なファッションに身を包み、誰にも言えない秘密を持つプログラマのゴスピ
事故で片足を失ったハンサムでいつも明るい美容師の龍くん
ネットベンチャーに務める、SNSが大好きなガツガツ上昇志向のまっつん
刻の湯の持ち主である老人・戸塚さんと、両親と離れて暮らすことになった小学生の孫・リョータ
そして刻の湯を実質経営し、いつも中心にいながらも全てが謎に包まれた青年アキラさん

「生きていてもいいのだろうか」
「この社会に自分の居場所があるのか」
そんな寄る辺なさを抱きながらも、真摯に生きる人々を描く
確かな希望に満ちた傑作青春小説!


著者プロフィール
小野美由紀(おの・みゆき)
1985年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学専攻卒業。2011年、震災を描いた絵本「ひかりのりゅう」の発売のためクラウドファンディングを立ち上げ、2014年に出版。著書に『傷口から人生。』(幻冬舎文庫)、『人生に疲れたらスペイン巡礼』(光文社新書)がある。本書が初の小説。

小野 美由紀[オノミユキ]
著・文・その他

内容説明

どうしても就活をする気になれず、内定のないまま大学を卒業したマヒコ。幼馴染の蝶子に誘われ、東京の下町にある築100年の銭湯「刻の湯」で暮らし始める。そこには、“社会の正解”からはみ出したくせものばかりがいて―。銭湯シェアハウスを舞台に描く、希望の青春群像劇!

著者等紹介

小野美由紀[オノミユキ]
1985年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学専攻卒業。2011年、震災を描いた絵本『ひかりのりゅう』発売のためクラウドファンディングを立ち上げ、2014年に出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

95
そこそこの大学を卒業したが内定が取れないまま卒業したマヒコは幼馴染みに誘導で何故か銭湯「刻の湯」で癖のある住人たちとの共同生活しながらアルバイトをする事になる、仕事にも慣れトラブルも有りながらも楽しく生活をしていたが、だんだん不穏な風が流れ出す、普通ではないとレッテルを貼られること、真面目に生活していてもある日一転して晒され悪者にさせられるネットの世界の恐ろしさ、誰にでも癒され自分が存在できる居場所が必要。2020/02/05

chimako

78
なかなか面白かった。若者たちが何に悩み何を大切にしどう行動するのか、そのために年を取った者がどう支えるかがストレートに描かれる。名の知れた大学に通い、就職活動に失敗した(できなかった)主人公マヒコ。友だち蝶子に誘われて行き着いたのは銭湯「刻の湯」 そこには実質的な経営者アキラをはじめとらえどころのない若者たちが風呂を沸かしたり番台に座ったりしていた。オーナー戸塚さんの孫リョータも加わり賑やかになる刻の湯。天神祭では寄席も開催し盛況のうちに終えたのだが……最後は詰め込みすぎの感もあるが楽しい読書だった。2018/08/14

papako

61
なんでだったか気になってて。うーん残念。流し読みになってしまった。古い銭湯に集まる若者たち。キャラをたてようとしてるんだろうけど。ラノベの設定で普通?小説を書いてみましたって感じかなぁ。SNSとかクラウドファンディングとか取り入れてるけど活かせてない感じ。残念。2019/06/15

野のこ

50
装丁のイラストは登場人物たちにぴったりで彼らが物語に笑ったり落ち込んだりする様子を頭の中で描きました。マヒコの話し方がたまにガラが悪かったりカッコつけてくさかったりと気になったけど、目の前のことに一直線で若さを感じた。時折 わぁ〜っと浮かぶような文章は情景が広がった。話の流れは次々とハプニングがあり盛りだくさん。SNSからの影響の内容が多く 見えない人へのありがたさや非難に、もやもやしながらも読んだ今は、みんなそれぞれの意思を持って行動し希望が見えた。空の色の感じ方も十人十色。2018/03/25

とりあえず…

28
どこか世の中に馴染めない感のある若者が集う下町の銭湯。銭湯という消えゆきつつある場所、というのが良いチョイスだと思う。雑な感じや詰込み感もあるにはありますが、私はこの雰囲気好きです。愛おしく感じられました。2018/09/09

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