分断するコミュニティ―オーストラリアの移民・先住民族政策

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分断するコミュニティ―オーストラリアの移民・先住民族政策

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  • サイズ A5判/ページ数 194p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784588675201
  • NDC分類 334.471
  • Cコード C1036

内容説明

多文化社会の現実を前に問われるシティズンシップの理念。自己責任論を振りかざす新自由主義的な政策は、深い社会的分断をもたらすと現地調査に基づき警鐘を鳴らす。

目次

序章 エスニック・マイノリティ政策の新自由主義的転回とコミュニティ
第1章 マイノリティの権利から国益へ―先住民族、庇護希望者、移住者への政策
第2章 コミュニティを通じた統治の展開―北部準州緊急対応と収入管理制度
第3章 土地権を規制緩和する―「格差是正の取り組み」と先住民族共同体
第4章 解放か放置か―庇護希望者の地域社会での抑留
第5章 選別と空間的管理の行方―技能移民と非熟練・半熟練労働者の受け入れ
第6章 移住者の互助を活用した支援―在豪日本人移住者の言語・文化継承
第7章 移住者からの異議申し立て―住民運動から市民運動へ
終章 空間的統治の拡大と分断される社会

著者等紹介

塩原良和[シオバラヨシカズ]
1973年埼玉県生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(社会学)。日本学術振興会海外特別研究員(シドニー大学)、東京外国語大学外国語学部准教授などを経て、慶應義塾大学法学部教授。専門領域は国際社会学・社会変動論、多文化主義・多文化共生研究。オーストラリアと日本を主なフィールドとして、多文化化する社会に関する研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中将(予備役)

1
意外な批判を知ることができた。私はオーストラリアの多文化主義はリベラルな方々に好評だろうと思い込んでいた。しかし本書は20年ほどの間に、移住者受け入れに経済的国益が重視され難民は限定され、共同体や先住民に市場経済の中での自立を求める傾向が強まり、多文化主義が中産階級の価値観を前提とする様になっていると指摘し、これらがコミュニティの分断を惹き起こしていると批判する。新鮮な指摘だったが、傾向としてはこれでいいのかも知れないとも思った。2019/02/10

awe

0
「新自由主義に抵抗する拠り所とみなされることの多いコミュニティが、新自由主義を促す空間統治の手段になり得るのを示すのが意義」であるという本書では、オーストラリアにおける多文化主義政策の検討が社会学的に行われている。豪州では、福祉多文化主義とは異なる、ネオリベラル多文化主義に基づいた人々の自己責任を問う政策がとられ、国家にとって経済的な利益をもたらす者とそうでない者との間の分断を生み出し、シティズンシップが段階的なものになっていくのだという。本書の指摘は、日本の政府と社会の現状にも当てはまるもので興味深い。2018/06/16

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