平凡社新書<br> 保守の遺言―JAP.COM衰滅の状況

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平凡社新書
保守の遺言―JAP.COM衰滅の状況

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  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582858723
  • NDC分類 304
  • Cコード C0231

出版社内容情報

世界の状況や衰滅の色がますます濃くなる日本の状況が僕の目と耳と頭に流れ込んできて止むことがない──。稀代の思想家、絶筆の書。

序文

第一章 今此処における我が国の紊乱状況

1 総選挙という笑えぬ喜劇 

2 いつになったら消えてくれる、民主主義という狂った言葉 

3 リベラル・マインドの本義を忘れたリベラリズム 

4 北朝鮮をめぐるあまたのデマゴギー 

5 アメリカから独立するには「核」武装が必要 



第二章 瀕死の世相における人間群像

1 スマホ人──世界を弄んでいるうち世界に弄ばれている人々の群れ

2 選挙人──「塵も積もれば山となる」朽ちんばかりの病葉の群れ

3 いのち人──死に方は生き方のラストシーン

4 虚言人──ノンフィクション・ライターにブルシットを提供した全学連世代が紡いだボケボケの仮想現実

5 法匪人──良法を作ろうとせずに何が法治か 

6 大量人──砂粒の個人が「模型の流行」に乗って集まり風が吹けばすぐ姿形を変える砂山のごとき「模流」社会 

7 ダダ人──危機にあって破壊の決断に賭ける奇矯と奇怪 

8 多忙人──ビジネスを名乗ることのハレンチ

9 無礼人──切符を持たずに電車に乗る類のエチケット知らずの徒輩

10 立憲人─悪しき憲法でもその上に立たんとする精神の怠惰

11 メディア人──言葉の破壊業者に引き渡された現代文明



第三章 社会を衰滅に向かわせるマスの妄動

1 「踏んづけてくれ、だが命だけは助けてくれ」──それが戦後日本の思想的極意 

2 自由、民主、進歩──すべてが近代の宿痾 

3 歓迎、世界のソフト・ブロック化 

4 「死の岩」に乗った国の「民の家」 

5 勢力外交と国際法との重いが脆い連関を知った上で米中露と押し合うべし 

6 安倍首相よ、プラクティカリズムの空無を知られたし 

7 「トランプ的国家保護」の本質 

8 近代化と大衆化が列島人を劣等にした 

9 なぜ「言論は虚しい」のか 



第四章 脱け道のない近代の危機

1 モダニズム、レフティズム、ラショナリズム、アメリカニズムそしてマスクラシー 

2 イノヴェーション、近代人の生活習慣病か

3 資本主義に歯止めをかけられるか 

4 「国民社会」主義、それだけが未来に可能な国家像 

5 現代人が「もののあはれ」を「知る」ことの意義 



あとがき



西部 邁[ニシベ ススム]
著・文・その他

内容説明

稀代の思想家、絶筆の書。自裁に込められた真意とは。

目次

第1章 今此処における我が国の紊乱状況(総選挙という笑えぬ喜劇;いつになったら消えてくれる、民主主義という狂った言葉 ほか)
第2章 瀕死の世相における人間群像(スマホ人―世界を弄んでいるうち世界に弄ばれている人々の群れ;選挙人―「塵も積もれば山となる」朽ちんばかりの病葉の群れ ほか)
第3章 社会を衰滅に向かわせるマスの妄動(「踏んづけてくれ、だが命だけは助けてくれ」―それが戦後日本の思想的極意;自由、民主、進歩―すべてが近代の宿痾 ほか)
第4章 脱け道のない近代の危機(モダニズム、レフティズム、ラショナリズム、アメリカニズムそしてマスクラシー;イノヴェーション、近代人の生活習慣病か ほか)

著者等紹介

西部邁[ニシベススム]
1939年北海道生まれ。思想家、評論家。東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。横浜国立大学助教授、東京大学教授などを歴任。東京大学教授を88年に辞任。執筆活動のほかテレビなどでも活躍。2017年10月まで雑誌『表現者』顧問を務める。著書に『経済倫理学序説』(中公文庫、吉野作造賞)、『生まじめな戯れ』(ちくま文庫、サントリー学芸賞)、『サンチョ・キホーテの旅』(新潮社、芸術選奨文部科学大臣賞)など多数。2018年1月21日に自裁を遂げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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matsu04

20
これは驚いた、本書は西部邁の正に遺言の書ではないか!「まあ、人生の相場はこんなところかと思い定めるしかない」か…。それにしても、現代社会批判や文明批評、日本の核武装論等々、舌鋒鋭い氏ならではの思想にもう触れられないとは、何とも残念ではある。2018/03/30

ぺぱごじら

11
「保守」という言葉の概念が広いから、色んな人が出てきちゃうのだが、自分にとって保守とは「お天道さまが見ている」という張りを忘れずに暮らすこと、という意識だと考えています。今の日本に「保守」がどれだけあるのかはわかりませんが、筆者は一つの大きな「保守の大岩」だった方だったと感じています。2018-492018/03/23

いりあ

10
2018年1月21日に多摩川で入水自殺した西部邁の遺言です。あとがきに2018年1月15日とあるので、自殺の6日前に完成したことになります。本書では、我々がおかれている状況、現代社会、そこに生きる人々、日本の核武装論、憲法改正など、ありのままの言葉で論じられています。目新しいさではなく、過去の発言を、死に際してまとめた感じになっています。個々の内容については、今までの著作に詳しく論じたから、そちらをきちんと読めということでしょう。本書にあっては、あとがきが一番伝えたかったことなのかもしれません。2018/04/26

nnnともろー

9
著者の絶筆。この後自裁。なぜ他人を巻き込んだのか? 著者のような保守から見れば、今の政権は保守ですらないのだろう。2018/06/10

マウンテンゴリラ

7
あてがわれた民主主義に胡坐をかき、命を懸けた先人の行為を否定し、公害、災害の犠牲者を忘れ去り、拝金主義に塗れ、その果てに頼るべき価値を見失い、日々を虚しく生きる日本人。他人のことはともかく、大凡そのような日本人の典型的な一人ともいえる自分自身の胸に鋭く突き刺さる、まさに戦後日本の風潮に警鐘を鳴らし続けた思想家の遺書にふさわしいものとの感銘を受けた。その感銘は、サブタイトルにある、JAP.COMの衰滅状況という絶望感を表したのみではなく、著者がかねてより唱えられていた、活力・公正・節度・良識を→(2)2018/08/22

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