内容説明
近代国家主義の権化たるシオニズムによって建国されたイスラエルは、正統的なユダヤ教徒たちの国ではない。欧米主導で形成された虚構の歴史を、“ディアスポラ”の歴史学者が明快に説く。
目次
第1章 今日のイスラエル
第2章 ヨーロッパのユダヤ教徒とユダヤ人―平等と絶滅のはざまで
第3章 シオニズムのキリスト教的起源
第4章 シオニズムの企図
第5章 シオニスト国家の形成と維持
第6章 ユダヤ教の伝統にとって“イスラエルの地”が意味するもの
第7章 ナチスによるジェノサイド、その記憶と教訓
第8章 シオニズムに対するユダヤ世界内部からの抵抗
第9章 変貌するイスラエル社会とユダヤ共同体
第10章 国際的視点から
著者等紹介
ラブキン,ヤコヴ・M.[ラブキン,ヤコヴM.][Rabkin,Yakov M.]
1945年、旧ソ連・レニングラード(現サンクト=ペテルブルグ)生まれ。レニングラード大学で化学を専攻、モスクワ科学アカデミーで科学史を学ぶ。73年以来、カナダ・ケベック州モンレアル(モントリオール)大学で歴史学を講じる(現在、同大学教授)。科学史(とりわけSTS「社会における科学と技術」の観点から)、ロシア史、ユダヤ史を専門とする
菅野賢治[カンノケンジ]
1962年、岩手県生まれ。パリ第10大学博士課程修了。一橋大学法学部助教授、東京都立大学人文学部准教授を経て、東京理科大学理工学部教授。専門はフランス語フランス語圏文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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