内容説明
ダカール=ジブチ、アフリカ横断調査団(一九三二‐三三年)―フランスに「職業的で専門化した民族学」が生まれた画期。本書は書記兼文書係としてレリスが綴ったその公的記録である。だが、客観的な日誌であるはずの内容には、省察(植民知主義への呪詛)、夢の断片や赤裸な告白(しばしば性的な)、創作家、等々が挿入され、科学的・学術的な民族誌への読者の期待はあっさり裏切られる。刊行当初は発禁の憂目にあったのも当然であるが、この無垢で誠実なレリスの裏切りのなかにこそ、大戦間期のアフリカが立ち現れる逆説、奇跡の民族誌。
著者等紹介
レリス,ミシェル[レリス,ミシェル][Leiris,Michel]
1901‐90。パリ生まれ。作家・民族学者。1924年、シュルレアリスム運動に参加。29年、ブルトンと対立しグループを脱退、バタイユ主幹の『ドキュマン』誌に協力。31年、ダカール=ジブチ、アフリカ横断調査団参加、帰国後は人類博物館に勤務、民族学者の道を歩む。37年、バタイユ、カイヨワと社会学研究会を創立、第二次世界大戦勃発により活動は停止。戦中はレジスタンスに加わり、戦後、サルトルらと『レ・タン・モデルヌ』誌創刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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