出版社内容情報
作家が長年暮らした住まいを紹介。玄関、書斎、リビング、庭など、作家ならではのスタイルを探る。永井荷風、川端康成、北杜夫、塔本シスコ、武満徹、大島渚、安井かずみ、藤田嗣治ほか。
目次
北杜夫―書斎から草むらまでどくとるマンボウ共和国
永井荷風―日和下駄の音がする荷風散人の終の住処
川端康成―鎌倉の緑に囲まれた平屋建て瓦葺きの日本家屋
藤田嗣治―絵から抜け出したようなパリ近郊のアトリエ
安井かずみ―自由で優雅でオシャレ 川口アパートのひとり暮らし
堀田善衞―雑木林の夏の家 窓の外には胡桃の木
秋岡芳夫―増改築を繰り返した目黒の生活実験室
武満徹―浅間山麓のピアノ部屋にひとり籠もって曲を作った
塔本シスコ―スーパーおばあちゃんのアトリエは団地の四畳半
吉井忠―オブジェの宝庫 池袋モンパルナスの家
石津謙介―服も家も自分らしく ＶＡＮ創立者の実験住宅
大島渚―主屋三三畳に書斎十七畳 雨戸と障子が三二枚
1 ～ 2件／全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
92
読友さんが読んでいたので、さらさらっと読んでみました。てっきり、純粋に小説家の家だけを紹介しているかと思ったのですが、それはちょっと違ったみたいですね。画家、音楽家の住まいも紹介されています。有名な文豪である北杜夫、永井荷風、川端康成は、やはりいいなと思いましたね。川端康成の住まいは、部屋がたくさんあり、立派な庭がある豪邸だったんですね。作家さんのイメージ通りの住まいという感じがしました。藤田嗣治のフランスの住まいが紹介されていたのはうれしかったですね。独自路線を突っ走っていて格好良かったです。2016/12/10
ぶんこ
62
各人各様で面白かったです。堀田善衛さんの別荘が好みでした。L字の窓から緑を眺められる、網戸や窓が引き込まれるシステムも便利。暖炉も素敵でため息が出ました。川端康成さんの家は凄い豪邸で、これは維持管理が大変だろうなと貧乏性の感想。安井かずみさん他、好きな物に囲まれた室内を拝見すると、お人柄が偲ばれて、本来何もない空間が好きな私ですが、思わず心惹かれたのには自分でもビックリ。2016/06/24
ばう
57
★★★小説家、画家、音楽家など様々な作家の家を紹介してくれている本。写真、間取り図も豊富にあり、家ってそれぞれ住む人の個性がよく表れるなぁと面白く読めました。石津謙介さんの家や安井かずみさんの家はやっぱりおしゃれ。堀田善衛の家は苔むしたテラスやそこに上がる階段に趣があって素敵です。住みたいと思ったのは建築家吉村順三の山荘をモデルに作った中丸美繪さんの家。やっぱり私は海より山の方が好きなのかも。実際に住むとなると湿気とか問題も多そうですが…。2016/06/12
馨
55
小説家や芸術家の住まいの写真集。なんかとっても意外な家が多くて驚きました。自然に囲まれたお家で外を見ながら作品を書いている、THE 作家の家みたいな日本家屋だったり、モダンでアート感たっぷりなおしゃれな家だったり、それぞれ個性的で素敵でした。2015/10/18
saisan
36
作り手の住まいが12。軒で数えては失礼な家が多いので宅？私の好みは北杜夫の懐かしいような住まい。谷崎潤一郎のお家が無かったのが残念だった。この作家シリーズには“おやつ、酒、猫″などがあるようでちょっとのぞいてみたい気がする。2014/07/28
