上野駅の幕間―本橋成一写真集

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  • サイズ B5判/ページ数 207p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784582277951
  • NDC分類 686.53
  • Cコード C0072

出版社内容情報

修学旅行、出稼ぎ、帰省など駅に集う人々の表情、駅員や清掃員、懐かしい駅舎と列車の情景……待望の写真集を新編集と造本で再刊。昭和のにおい懐かしい「心の駅」が蘇る。

内容説明

旅立つ人、送る人、帰る人、迎える人、待つ人、佇む人、働く人、住む人…。物語がつむがれては幕間が訪れ、ふたたび新しいドラマが始まる。昭和の上野には、北の国と都会を結んだ“駅”という名の広場があった。上野駅開業130周年を機に、新装改訂して送る名作写真集。

著者等紹介

本橋成一[モトハシセイイチ]
東京生まれ。63年、自由学園卒業。1968年、写真集『炭鉱(ヤマ)』(現代書館)により第5回太陽賞受賞。95年、写真集『無限抱擁』(リトル・モア)で日本写真協会年度賞、写真の会賞を受賞。98年、写真集『ナージャの村』(平凡社)により第17回土門拳賞受賞。同名のドキュメンタリー映画は文化庁優秀映画作品賞を受賞、海外でも高い評価を受けた。2002年、映画第2作「アレクセイと泉」で第52回ベルリン国際映画祭ベルリナー新聞賞及び国際シネクラブ賞を受賞、第12回サンクトペテルブルク映画祭でグランプリを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

6
昭和の上野駅。なんと、人間くさいというのか、息遣いが伝わってくるというのか、上野駅なんだなという感じがする。東京駅ではなくて、上野駅だ。地方から見ると、東京の入り口は上野駅であり、東京の出口もそうなのだ。それと、昭和という時代。今の平成となったあとの、へんに綺麗になってしまったのとは違う時代。どちらがいいとかではないのかもしれないが、人間がそこにあるというのは事実だろうな。2013/03/08

猪子

5
この本は1983年に発行された本の新装版。写真も一部差し替えをしているそう。電光掲示板もないし、あちこちの看板のフォントは古く、服装も時代を感じる。ホームで飲み食いして、ゴミを撒き散らして用を足す。今じゃ見られないような光景。でも、私は何故か今も上野駅にはこういう人たちがいるイメージがある。知らず知らずのうちに土地の記憶が私に入り込んでいるのかもしれない。2018/11/28

misui

5
合理化・商業化の波に洗われる前の時代の上野駅。電光掲示板も自動改札もベンチもない。ベンチがないということはホームに新聞紙などを敷いて座るわけで、しかも東北へのターミナル駅だから、様々な人(浮浪者も)が大荷物を抱えて電車を待っている。しまいには酒盛りや立ち小便(!)まで。今と何が違うって衛生意識がもうまるで違う。過去がいいとは言わないが、現在の上野駅と引き比べつつ古い時代に思いを馳せるのも一興。2014/06/06

makimakimasa

3
「新装版によせて」で、著者はこの30年で想いが裏切られたと書いているけど、自分にとっては今でさえ居心地の良い上野駅。昭和の時代はよほど落ち着く場所だったに違いない。どこでも新聞紙を敷いて座れてしまう雰囲気。継ぎ足し構造で無駄な空間の多い建物。年末には東北へ帰省する人々がみどりの窓口の前で酒盛りを始める。そんな光景がこの写真集に収められている。かつてあった上野駅の日常、その貴重な記録。「幕間」という表現がぴったりだ。著者をネットで検索したら、「ポレポレ東中野」のオーナーだということが判明して驚いた。2015/06/16

yyrn

3
昭和30年代から50年代までの日本経済の成長に合わせて移り変わる上野駅を舞台に、そこを行きかう人々の様子を白黒写真で収めた大型写真集だ。当時を知る人たちには見応え十分だろう。国鉄の車掌だったウチのじいちゃんの知り合いが写っているかも。2013/12/22

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