出版社内容情報
家族の絆が急速に弱くなり、家庭における男親の地位は低下の一途を辿っている。家族の歴史をひもときながら、男の役割の低下を論じる。
内容説明
結婚が当たり前ではなくなり、家庭での夫の存在感がかなり低下してしまった今の日本では、男性は結婚してもしなくても孤独である。しかし、本書の著者によれば、ほとんどの男性が結婚でき、さらに一家の長として尊敬された明治~昭和にかけての約100年間のほうが、むしろ「異常」だったのだ。「平凡な男」は、そもそも「余剰な存在」だった―データや家族史、サル学などから導き出されたこの衝撃の真実を、我々は受け入れなければならない。格差論の第一人者が正面から男性という存在に斬りこんだ、刮目の書。
目次
第1章 「普通の男」は父、夫になりづらい時代
第2章 日本の結婚・家族の歴史
第3章 現代における「家族のかたち」の変容
第4章 父親という存在の実像
第5章 雄のいらない動物からの示唆
第6章 男という存在の軽さ
著者等紹介
橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
1943年兵庫県に生まれる。小樽商科大学、大阪大学大学院を経て、1973年ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都大学経済研究所教授、経済企画庁客員主任研究官、京都大学経済学部教授、同志社大学経済学部教授などを経て、京都女子大学客員教授、京都大学名誉教授。その間、仏米英独で教育・研究職。専攻は経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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