内容説明
1936年2月26日未明―。「昭和維新」を掲げる陸軍の青年将校が決起部隊を率いて、首相をはじめとする政府要人たちを襲撃、殺害。首都東京のみならず、日本中を震撼させるクーデター未遂となった。本書は、その後の軍部独裁の道を開くなど、戦前のターニング・ポイントとなった反乱事件の全容と秘められた真相を20項目で解説。この動乱の4日間を抜きにして、昭和史は語れない。
目次
二・二六事件というのは何ですか。いつごろの、どんな事件でしょうか。
五・一五事件というのもありましたが、何か関係がありますか。
昭和維新運動というのは何ですか。二・二六事件とはどんな関係にありますか。
二・二六事件当時、日本は対外的にどういうことをやっていたのでしょうか。
天皇機関説事件と二・二六事件とはどういう関係にありますか。
皇道派とか統制派というのは何ですか。両派はどう違うのでしょうか。
皇道派・統制派の抗争はどういう経緯をたどっていったのでしょうか。
皇道派と統制派の決定的な対立はどのような事件がきっかけですか。
決起部隊の指導者にはどういう人物がいたのでしょうか。
北一輝は二・二六事件にどのようにかかわったのでしょうか。
決起部隊にたいして陸軍首脳はどのような言動をとったのでしょうか。
天皇はどういう態度をとったのですか。
新聞は事件をどのように報じたのでしょうか。
決起から終息までに何が起きたのですか。(1)二月二十六日未明の非常呼集
決起から終息までに何が起きたのですか。(2)二月二十六日早暁の要人襲撃
決起から終息までに何が起きたのですか。(3)二月二十六日の陸軍大臣鑑定を中心として
決起から終息までに何が起きたのですか。(4)戒厳令の公布と“真崎大将内閣”の工作
決起から終息までに何が起きたのですか。(5)二月二十八日・決起部隊を討伐するのか、しないのか
決起から終息までに何が起きたのですか。(6)二月二十九日・「下士官兵ニ告グ」のビラと放送が終息の決め手に
事件終息後の動きはどうなったのでしょうか。