ヴィジュアル大全 スチームパンク

ロブ，ブライアン・Ｊ．【著】〈Ｒｏｂｂ，Ｂｒｉａｎ Ｊ．〉/日暮 雅通【訳】

原書房（2014/02発売）

• サイズ B5判／ページ数 191p／高さ 23cm
• 商品コード 9784562049813
• NDC分類 902.3
• Cコード C0022

出版社内容情報

ヴィクトリア朝、蒸気機関と鋼鉄、そして未来への創造力が生み出した「スチームパンク」。
ジュール・ヴェルヌやウェルズ、宮崎駿の作品から芸術品やファッション、音楽にいたるその全体像をカラフルに紹介した決定版！

内容説明

蒸気機関と鋼鉄、そして「未来」への想像力が生み出したネオ・ヴィクトリアン「スチームパンク」！その黎明期から改変「ヴィクトリア朝」、映像などのグラフィックにコミックやゲーム、音楽などのアート、そして先端的な日本のスチームパンクについて…さまざまなシーンを網羅した決定版！

目次

１　金ぴか時代―スチームパンクの黎明期
２　サイバーパンクからスチームパンクへ
３　ヴィクトリア時代を改変する―ネオ・ヴィクトリアン
４　若き淑女のための絵入り初等読本―女性とスチームパンク
５　硝酸の悪夢、セルロイドの夢―映像のスチームパンク
６　機械仕掛けのグラフィック―コミック、ゲームのスチームパンク
７　帝国の逆襲―日本のスチームパンク
８　歯車とコルセット―コスチュームから音楽バンドまで
９　バック・トゥー・ザ・フューチャー―スチームパンクの未来

著者等紹介

ロブ，ブライアン・Ｊ．［ロブ，ブライアンＪ．］ ［Ｒｏｂｂ，Ｂｒｉａｎ　Ｊ．］
スコットランドのグラスゴー大学で映画・テレビ研究の修士号をとったあと、カーディフ大学でジャーナリズムを専攻。２０年間にわたり映像ジャーナリストとして活躍。ハリウッドスターの伝記を数多く執筆し、現在は映画・テレビの雑誌「タイタン」や、「オフィシャル・スター・ウォーズ・マガジン」、ＳＦ関係ウェブサイトの編集者などを兼務

日暮雅通［ヒグラシマサミチ］
英米文芸・ノンフィクション翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[なる]

近未来的な世界をスチームパンクと呼ぶ。そういえばなんでそう呼ばれるのだろう、と疑問に思っていたのだけれどその体系が本書で解説されている。ヴィクトリア王朝を起点として蒸気機関が動力の主力となる世界になっていることが多いためにそう呼ばれるらしい。ポーやヴェルヌによる世界観、エジソンやテスラといった発明家の個性（電力の発明家なのも皮肉な話だ）からサイエンス・フィクションが発展し、映画の文化を経てサイバーパンク、そこから派生したのだという。逆だと思っていたので意外。ビジュアル付きで最高。事あるごとに眺めたい本。

2021/10/10

[ゲオルギオ・ハーン]

日本でもある程度の知名度がある『スチームパンク』というSFのジャンルの一つについて、ヴィジュアルを混ぜながら紹介した一冊。定義については蒸気機関関連の科学が特に発達した世界観くらいしか知らなかったので英米では「ヴィクトリア朝」「独特のファッション」も重要ということは初めて知った。日本での展開については外人の著作とは思えないほど詳しく(スチームボーイどころか黒執事も取り上げていたのは驚きました)、吉岡平がイギリスでもSF作家として知名度が高いというのはなんだか嬉しい。

2021/08/14

[Koning]

フルカラーのスチームパンクガイドというか概論というか簡単な発展史というか。言われてみればムアコックってそうだよなーとか、MYSTもそうなのかーなんてのもありつつ、日本のスチームパンクの章は基本アニメなんかが中心なのだけれど、日本でのこういう分野の受容の仕方がブリテンから見るとこうなるのかという点でも面白かった。あと、吉岡平のジョンカーターパロディっぽいあれこれは読んでみたいね。それからWebさいとを作ってる人たちの作り出す現物達はとても楽しい。

2014/04/24

[Tadashi_N]

ハウルの動く城は、このジャンルに含まれる。

2022/06/03

[Akito Yoshiue]

原書房はいい本を出してくれる。

2020/06/15