出版社内容情報
人類が生み出した機械を通して文明の発展をたどる。第一次産業革命の傑出した発明から、通信に革命を起こした機器など様々な項目をとりあげ、機械がその時代における限界を押し広げてきたこと、歴史的、技術的背景を解説。
内容説明
電球、自動車、パソコン、電話機、ウォークマン…人類の進歩に大きく貢献し、生活様式に劇的な変化をあたえてきた５０の機械の興味深い物語を、豊富な図版とともに紹介。
目次
ジャカード織機
ロバーツ旋盤
スティーヴンソンのロケット号
ロバーツ織機
ホイットワース平削り盤
コーリス蒸気機関
バベジの階差機関
シンガー・ミシン「タートルバック」
蒸気船グレート・イースタン号
ハイアットのスタッフィング・マシン〔ほか〕
著者等紹介
シャリーン，エリック［シャリーン，エリック］ ［Ｃｈａｌｉｎｅ，Ｅｒｉｃ］
歴史および哲学のジャーナリスト、ライター。現在、イギリスのロンドンに在住、ロンドン・サウスバンク大学で社会学の大学院研究指導にあたっている
柴田譲治［シバタジョウジ］
１９５７年生まれ。神奈川県出身。翻訳業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
33
世界史を変えた５０の〜シリーズの一冊らしい。世界史といっても産業革命以前は除外。動力が人力から、蒸気、電気、磁気、電子と移り変わる中で生まれてきた機械。時代背景や当時の人間の情緒が垣間見えて面白い。元々想定していなかったものに応用や活用されたり、オリジナルだから正当性や利便性に優れているというわけでもない。現在のサプライチェーン同様、文明レベルや交易力によって、いくら先見の明があっても生まれないもの、自ずと誰かが作り出すもの、使う人間の方が機械によって生き方を変えられてしまうなど、色色な視点を得られた。2023/07/23
Tadashi_N
27
自動織機からVHS、WALKMAN、携帯電話まで。51番目にiPhoneがあったのかも？2020/08/02
MAEDA Toshiyuki まちかど読書会
21
ウォークマンが選ばれていて嬉しい^_^2019/05/15
けいこん
8
鉱物に続いて２冊目の世界史を変えたシリーズ。理系出身はどうしても発明そのものの難しさに注目してしまうが、「世界史を変えた」の基準は違う。世の中を変える機械。発明の原動力は本来そこだ。そして、意外と小さくシンプルな機械が、予想もできない変化を社会全体に巻き起こす。面白い。2017/06/20
Aby
8
著者がイギリスの人であることからも，この本は産業革命から始まる．産業革命の前と後では，世界が違う．技術だけではなく，社会が変った．農業部門からは，ホルト・キャタピラー・コンバインハーベスターが選ばれている．悪くない選択だ．2016/11/18
