出版社内容情報
地球規模の大気循環――乾燥と湿潤とがもたらした人類文明への影響、文明の転換点で大きな役割を果たした砂漠と太洋。世界史の展開の背後に横たわる「風」をキーワードに、ダイナミックでかつてない世界史像を提言する。
内容説明
「砂漠」と農業革命・文明の誕生…、「モンスーン」と大航海時代・文明の形成…、「偏西風」と産業革命以降の人類社会の膨張…。地球をめぐる風が人類文明を形づくった。
目次
第1章 地球の風が世界史を構造化する
第2章 乾燥大気の大降下と文明の誕生
第3章 並び立つ諸文明と地球を吹き渡る風
第4章 草原の烈風と遊牧民によるユーラシアの一体化
第5章 「大航海時代」を後押ししたモンスーン
第6章 地中に保存された「過去の太陽エネルギー」の活用と新ネットワーク
著者等紹介
宮崎正勝[ミヤザキマサカツ]
1942年東京生まれ。東京教育大学文学部卒業。筑波大学附属高等学校教諭(世界史担当)、筑波大学講師などを経て北海道教育大学教授。2007年に退官、現在は著述業、中央教育審議会専門部会委員。1975年から88年までNHK高校講座「世界史」常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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