あなたはなぜあの人の「におい」に魅かれるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 275p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562041602
  • NDC分類 141.23
  • Cコード C0098

出版社内容情報

においと心理のナゾを巧みにひもといていく、サイエンスノンフィクション。

内容説明

体臭は無意識の内に男女の相性を決め、官能への情熱をかき立てる。また、ふとした身のまわりの香りから、遠い記憶が呼び覚まされる「プルースト現象」に心のやすらぎを感じることもある。これまでほとんど知られていなかった「香り」が発するシグナルと、ストラテジックな「におい」の行動・心理の謎をとき明かしていく。

目次

第1章 欲望の感覚
第2章 お気の召すまま
第3章 時間のにおい
第4章 アロマ、そしてセラピー
第5章 においと官能性
第6章 他人のにおい
第7章 クレービング(渇望)
第8章 未来の展開

著者等紹介

ハーツ,レイチェル[ハーツ,レイチェル][Herz,Rachel]
嗅覚心理学における第一人者。カナダ・トロント大学で心理学の博士号を取得、ブリティッシュコロンビア大学、米国・モネル化学感覚研究所を経て、2000年からブラウン大学心理学客員助教授

前田久仁子[マエダクニコ]
イラン・ダマヴァンド大学入学。イラン革命時に帰国。上智大学外国語学部比較文化学科卒業。東京医療専門学校卒業。日本、イギリス、フランスでアロマテラピーを学び、東洋医学に取り入れるフィトアロマテラピー研究家。南仏グラース在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mackane

17
五感の中で、一番失いたくない感覚はどれだろうか。本書を読めばそれが嗅覚だと答えたくなるはずだ。本書では、香りがどのように知覚され、それが心理、行動にどのように、そしてどのような、またどれだけ影響を及ぼしているのかを知ることが出来る。しかも驚きの事実の連続だ。よく眼は口程にものを言うというが、同じように人の心身の状態を垂れ流しつづけているのが匂い。そしてそれは、自分にとって、子供をつくる最適なパートナーは誰かを教えてくれたりもする。まだまだ、これからのジャンルである香りがもたらす行動心理の入門。面白かった。2014/08/19

袖崎いたる

11
学部生時代にやたらと五感のうちで嗅覚が最も哲学的に、というか実存の振り方を決定的に取り決めているのではないかとほざいていたのはぼくだけ(ぼくがそんなことを言っていたのは怪談とかホラー映画を愛好していたところに、おそらくは由来する)だったが(多くの対話者は触覚とか視覚を優位に捉えていた)、あながち過誤はなさそうだ。うつとの関連やら生きる意義の感得などを付き合わせて著者が述べるのは、こういって良ければ観念論だったりする。臭いものは存在しないのだ。その実在を決めるのは臭がっている人の思い出なのだとさ。2017/09/13

Gamemaker_K

6
昔から、性犯罪者は鼻をたたきつぶして出所させろ、と自分は言っていたのだが、それが正しいのではないかと思わせる本であった。・・・においと記憶の関連付けは、視覚・聴覚の比ではないそうで。俺においフェチなんかなとずーっと心配してたけど、それは普通のことらしい、と、ちょっとほっとした。・・・かなり面白い本だったんだけど、翻訳があまりうまくなくて読みにくかったのがちょっと惜しい。原文もそんなものなのかしら。2014/08/04

くさてる

6
人間の嗅覚とそれが人間にもたらす影響についての研究本。ある種の香りがある人にとっては悪臭だが別の人にとっては良い匂いになることがあるのは何故だろう?という日常的な疑問からアロマテラピーは本当に効くのか、というところまで様々な分野から嗅覚に関するトピックを集めていて面白かった。2013/10/19

MasakiZACKY

4
嗅覚やにおいについて心理学的または進化学的な観点から述べた一冊。非常に面白かった。文化・記憶・アロマ・官能性・他人・クレービングなど、様々なものと絡めて科学的な研究を紹介してくれる。ついつい視覚や聴覚を重視しがちだけど、嗅覚がすごく人生に意味を与えてくれていると知って驚き。無嗅覚症とはなんと恐ろしいのか。世界の見方(におい方?)が変わりそう。実は未解明なことがたくさんある嗅覚に関する科学技術の発展が楽しみである。ただし映画やゲームには「におい」という要素は個人的にはいらないぞ。2013/10/02

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