サル―その歴史・文化・生態

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 185,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560084441
  • NDC分類 489.9
  • Cコード C0036

出版社内容情報

『裸のサル』で知られる著者が、満を持してサルを語る! 人類の祖先である動物の興味尽きない生態の秘密と文化の数々。図版多数。

人類の祖先たちの過去、現在、そして未来

 古代の伝説から近年発見された新種まで、その興味尽きない文化と生態の秘密。『裸のサル』で知られる動物行動学者が、満を持してサル(原猿と類人猿を除く)を語る!
 歴史的にも生物学的にも、サルは他のどの動物よりも人間に近しい存在である。ダーウィン以前の西洋では、邪悪で淫らな獣、愚かさの化身として動物寓話などで貶められたが、古代エジプトやインド、東南アジア、南米では神の姿で描かれ、アフリカのある部族の間では魔よけとされる。神としてのサルと生身の動物としてのサルの間で人々が揺れ動き、頭を抱える現代インドの事情は興味深い。
 著者が得意とする美術や文学の分野にくわえ、現在のサルと我々の関係にも目が向けられる。ココナッツを収穫するサル、人間の代わりに宇宙飛行や室内実験に使われるサル、人間の介添え役をするサルの実情が紹介され、人間がいかにサルたちの恩恵をこうむっているかを痛感する。
 自然という共通の生息地、あるいは人間の想像力の中で生きるサルを、誤解や偏見を正しながら総合的に扱う本書は、図版や巻末資料も充実。『ラーマーヤナ』や『西遊記』、三猿、森狙仙など、日本を含むアジアへの言及も多い。カラー・モノクロ図版多数。

序文
第一章 聖なるサル
第二章 部族にとってのサル――神話と迷信
第三章 嫌われ者のサル
第四章 好色なサル
第五章 サルと娯楽
第六章 利用されるサル
第七章 サルにまつわる表現
第八章 サルと芸術家
第九章 動物としてのサル
第十章 ちょっと変わったサル
第十一章 珍しいサル
第十二章 新種のサル
第十三章 賢いサル
年表
訳者あとがき
付録2 英語表現に登場するサル
付録1 サルの分類
原注
参考文献
関連団体およびウェブサイト
図版の権利について
索引

【著者紹介】
イギリスの著名な動物行動学者。1928年ウィルトシャー生まれ。バーミンガム大学、オックスフォード大学大学院で動物行動学を学ぶ。1956年ロンドン動物園のテレビ・映画制作部門長に就任。1959年よりロンドン動物園の哺乳類学研究部長を8年間務める。そのかたわら、テレビ番組や映画で動物のドキュメンタリーを制作。1967年刊の著書『裸のサル』(角川文庫)で一躍有名となり、その後も数々のベストセラーを生み出している。主な著書は『マン・ウォッチング』『ウーマン・ウォッチング』(小学館)、『キャット・ウォッチング』(平凡社)、『赤ちゃんの心と体の図鑑』『人類と芸術の300万年 アートするサル』(柊風舎)、『フクロウ』(白水社)など多数。美術への造詣が深く、シュルレアリスムの画家としても知られる。

内容説明

人類の祖先たちの過去と現在、そして未来。『裸のサル』で知られる動物行動学者が、満を持してサル(原猿と類人猿を除く)を語る!古代の伝説から近年発見された新種まで、その興味尽きない文化と生態の秘密。カラー・モノクロ図版多数。

目次

聖なるサル
部族にとってのサル―神話と迷信
嫌われ者のサル
好色なサル
サルと娯楽
利用されるサル
サルにまつわる表現
サルと芸術家
動物としてのサル
ちょっと変わったサル
珍しいサル
新種のサル
賢いサル

著者等紹介

モリス,デズモンド[モリス,デズモンド] [Morris,Desmond]
イギリスの著名な動物行動学者。1928年ウィルトシャー生まれ。バーミンガム大学、オックスフォード大学大学院で動物行動学を学ぶ。1956年ロンドン動物園のテレビ・映画制作部門長に就任。1959年よりロンドン動物園の哺乳類学研究部長を8年間務める。そのかたわら、テレビ番組や映画で動物のドキュメンタリーを制作。1967年刊の著書『裸のサル』(角川文庫)で一躍有名となり、その後も数々のベストセラーを生み出している。美術への造詣が深く、シュルレアリスムの画家としても知られる

伊達淳[ダテジュン]
1971年生まれ。和歌山県那智勝浦町出身。関西学院大学商学部卒業。東京外国語大学欧米第一課程卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カネコ

4
2015/09/20

たぬき

2
紀元前34世紀 ゲンエンからサルに進化する。 翻訳者なのか編集者の注意不足だよなぁ2015/10/11

しょ~や

1
世界中で、思った以上に多彩なサルの見方があることを知った。2020/11/14

クロスリバーゴリラ

0
主にサルは人間にどう見られてきたのかという内容が多かった。我々とは違うはずなのにどこか似ていることから穏やかでない気持ちを抱かれたり、ただの無知だったりでネガティブなイメージを押し付けられたり、信仰の対象だったり。まあ、サルっていいですよね。2023/12/09

ここなま

0
人間のちょうど隣に位置するサルという存在。サルと一口にいっても、ゴリラ、オラウータン、チンパンジーなど様々。彼らには独自の生態があり、そこから人間という存在が浮き彫りになるのではないか。2021/04/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9789841
  • ご注意事項

最近チェックした商品