白水Uブックス<br> 四角い卵

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四角い卵

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  • サイズ B40判/ページ数 318p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560072165
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

出版社内容情報

短篇集『ロシアのレジナルド』『四角い卵』に、その後発掘された短篇を追加収録。新訳サキ短篇集第四弾。挿絵=エドワード・ゴーリー

内容説明

森の中でヴァン・チールは裸で岩の上に寝そべる若者に出会う。浅黒い肌に獣のような目をしたこの野生児は「子どもの肉にありついてから二ヵ月はたつ」と不気味なことを言うのだった…「ゲイブリエル・アーネスト」他、全36篇。初期短篇集『ロシアのレジナルド』、没後出版の『四角い卵』に、その後発掘された作品を収録した新訳サキ短篇集第四弾。サキの生涯と作品を概観したJ・W・ランバート「サキ選集序文」を付す。

目次

ロシアのレジナルド(ロシアのレジナルド;レディ・アンの沈黙;地名の岐路 ほか)
四角い卵(四角い卵;西部戦線の鳥たち;国家の祭典 ほか)
その他の短篇(犬と暮らせば;トム叔母さんの旅;ジャングルの掟 ほか)

著者等紹介

サキ[サキ] [Saki]
本名ヘクター・ヒュー・マンロー。1870年、英領ビルマ(現ミャンマー)で生まれる。父親はインド帝国警察の監察官。幼くして母を亡くし、英国デヴォン州で祖母と二人のおばに育てられる。父親と同じインド警察勤務の後、文筆家を志し、1902年から1908年まで新聞の特派記者としてバルカン半島、ワルシャワ、ロシア、パリなど欧州各地に赴任。その後ロンドンに戻り、辛辣な諷刺とウィットに富んだ短篇小説を「サキ」の筆名で新聞に発表。短篇の名手として評価を集める。第一次世界大戦が勃発すると志願兵として出征、1916年、フランスの西部戦線で戦死した

和爾桃子[ワニモモコ]
慶應義塾大学中退、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

104
表題作、戦場で投資詐欺を仕掛けようなんて、英国人って一体…「池」は、自然描写、心理描写の素晴らしさがこのオチを引き立てる。サキのお姉さん、資料捨てちゃ駄目ですよ。ジェイン・オースティンのお姉さんも手紙とか捨てたりしたらしいけど。作家の遺族の見識って大切。サキは純然たる保守だけど、現在日本のネトウヨとの差はユーモアの有無だ。皮肉で冷笑的であるが、このユーモアは想像力の豊かさを示す。ネトウヨには欠ける要素。2018/02/06

アナーキー靴下

91
【サキ誕生日読書会’21】去年初めて読んだサキ、新潮文庫の短編集は皮肉なユーモアの効いた短編小説という印象だったが、本書はサキ本人が話を聞かせてくれているようだった。当時の時流や社会通念に疎いせいもあり、鋭すぎる観察眼についていけず、意味を掴みかね何度か読み直した作品もあった。しかし読めば読むほど端々に滲む知性とユーモア、私には理解しきれなくても、この人の話をもっと、いつまでも聞いていたいと、毎日通いつめたくなるような魅力的な人物を想像させる。聞くときは夢中で、帰宅してからやっと意味が朧気に掴めるような。2021/12/12

HANA

67
初期作品「ロシアのレジナルド」と死後出版された「四角い卵」及び拾遺が収録された一冊。収録された二冊は以前別の出版社から出たのを読んだことがあるのだが、当時の社会情勢や風俗と密接に絡んだ部分が多々あるのでよく理解できない所が多かった。今回もまた同様。後者には従軍の経験からか、戦場に関する作品が多いが。円熟期の人間の見栄や愚かな行動自体をシニカルに冷笑する部分はその萌芽が見えていて、そこは極めて面白かったけど。一方で「ゲイブリエル・アーネスト」等の薄気味悪い作品もあるけど。巻末に収められたサキの評伝は必読。2018/10/15

帽子を編みます

51
久しぶりのサキです。読んだことがないものをと選びました。この本の読みどころはJ・W・ランバート「~サキ選集 序文」です。サキの評伝です。サキの生い立ち(サキの一族も含む)、周囲からの評判などが写真、ペン画などとともにまとまっています。サキ個人を知りたい人には必読でしょう。サキとロシアの関わり、サキ本人の振舞いなど知らないことが多かったです。サキの作品に関しては女性への辛辣な表現が面白く感じました。だらだらしゃべってばかりでちっとも進まない状況、うまく表現しています。まあ、男も無駄なことしかやりませんがね。2020/12/17

ワッピー

38
サキ誕生日読書会’20紹介本で、読み友さんのコメントから。政治風刺あり、自然描写あり、戦場ものありと多角的な選定で、初めて読む短編も多々あり、楽しめました。また、巻末のランバートのサキ伝は非常に面白く、今まで断片的にしか知らなかったサキの人となりも見えてきました。叔母たちに苦労した子供時代、政治への怒りを抱えた青年時代、そして他人には理解しがたい自律心を持った堅物の一方で、大人になってもおふざけが大好きという、何とも魅惑的な人物でした。中西訳推しのワッピーですが、これからは和邇訳も読んでいこうと思います。2020/12/19

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