内容説明
『新世紀ヱヴァンゲリオン』『デュラララ!!』『fate/zero』などのキャラクターや武器は、実はケルト神話がもとになっている。あのキャラの名前の由来を検証し、ファンタジー創作の一助となす「ケルト神話」の真実。
目次
第1章 ケルトの神々(ダーナ神族;ディアン・ケヒト;ダグザ ほか)
第2章 ケルトの妖精たち(ゴブリンとホブゴブリン;ピクシー;バンシー ほか)
第3章 英雄伝説(クー・フリン;ドルイド僧;ディアドラ ほか)
第4章 アーサー王伝説(アーサー王出生の秘密;アーサー王と剣;エクスカリバー ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
兵士O
7
昔、一神教化した帝国と、自然崇拝的な先住民族との対立をベースにした世界観で、いろいろ小説や企画を考えたことがあります。その中でケルトについては多少調べましたが、中でも印象的だったのが、英雄クー・フリンと、戦の女神モリガンの愛憎劇でした。息絶えたクー・フリンの肩に、モリガンがカラスの姿でとまったというシーンは、一つの印象的な西洋絵画のように僕の脳裏に焼き付いています。以前レビューで書いた北欧神話のノルンのように、モリガンという存在は僕の中で独り立ちして、この女神で一つ話が書けないかな?と考えている所です。 2021/03/07
ソラヲ
5
ダーナ神族に纏わる話から『アーサー王物語』まで、ケルト神話についてザッと知ることができる一冊。アニメやゲームにその固有名詞が使われているとのことだが、個人的にパッと思い付いた作品はコードギアスとファイアーエムブレムかな。ゲイ・ボルグのぶっ壊れた性能やフィアナ騎士団入団試験の無茶ぶりなど、ツッコミどころが満載で面白かった。ケルト人は鉄器の扱いに優れていた騎馬民族でヨーロッパに広く分布していたそうだが、だからこそ高校世界史でも一つのテーマとして取り上げるべき事項だと思う。ゲール語とオガム文字に興味を持った。2015/10/25
ぷくらむくら
1
入門書としては充分な出来栄え。改めてキリスト教が普及する前の文化について考える。2015/02/08