出版社内容情報
自分を認めてもらいたい気持ちに過度にこだわるとき、人はさまざまな病理を露呈する。時代に明るい論客による最新精神医学論集。
●思春期解剖学
01 若者文化と思春期
02 終わりある物語と終わりなき承認
03 「変わらない」ことの「幸福」と「不幸」について
04 若者の気分とうつ病をめぐって
05 「良い子」の挫折とひきこもり
06 群れる力と群れない力
07 サブカルチャー/ネットとのつきあい方
08 家族と暴力―時代的変遷について
09 秋葉原事件―3年後の考察
10 震災と「嘘つき」
●精神医学へのささやかな抵抗
11 「精神媒介者」であるために
12 Snap diagnosis事始め
13 医療は「ひきこもり」現象をどう引き受けるのか
14 ひきこもりと対人恐怖・社交恐怖
15 現代型うつ病は病気か
16 すべてが「うつ」になる―「操作主義」のボトルネック
17 悪い卵とシステム、あるいは解離性憤怒
18 「アイデンティティ」から「キャラ」へ
19 ミメーシスと身体性
20 フランクルは誰にイエスと言ったのか
21 早期介入プランへの控えめな懸念
【著者紹介】
筑波大学医学医療系社会精神保健学
内容説明
他人に認められないと、自分が愛せない!気鋭の精神科医が世相と精神医学を架橋する。
目次
思春期解剖学(若者文化と思春期;終わりある物語と終わりなき承認;若者の気分とうつ病をめぐって;「良い子」の挫折とひきこもり;サブカルチャー/ネットとのつきあい方;子どもから親への家庭内暴力;秋葉原事件―三年後の考察;震災と「嘘つき」)
精神医学へのささやかな抵抗(「精神媒介者」であるために;Snap diagnosis事始め;現代型うつ病は病気か;すべてが「うつ」になる―「操作主義」のボトルネック;悪い卵とシステム、あるいは解離性憤怒;「アイデンティティ」から「キャラ」へ;ミメーシスと身体性;フランクルは誰にイエスと言ったのか;早期介入プランへの控えめな懸念)
著者等紹介
斎藤環[サイトウタマキ]
1961年岩手県生まれ。筑波大学医学研究科博士課程卒業。医学博士。爽風会佐々木病院等を経て、筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。専門は思春期精神医学、病跡学。『関係の化学としての文学』(新潮社)で日本病跡学会賞を、『世界が土曜の夜の夢ならヤンキーと精神分析』(角川書店)で角川財団学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
マエダ
おいしゃん
寛生
takaC