出版社内容情報
どうすれば日本発の商品を世界ブランドに育てられるのか?
海外市場をめざす企業、必読!
○筆者が生産者とともにブランド構築を手掛けてきた高糖度トマト「アメーラ」。96年に静岡県で開発され、徹底した「品質管理」と「ブランド戦略」によって、市場の評価を高めてきた。アメーラの生産者は、9つの農業法人の集合体であるサンファーマーズという会社で、中小企業のブランド実践事例として岩崎氏の過去の著作でも紹介されてきた。
○アメーラは2019年からトマトの本場、スペイン・アンダルシア地方での生産・販売を開始し、快進撃を続けている。「Made in Spain by Japanese」、日本人による現地生産である。
○輸出しているのは、トマトそのものというより、「ブランド戦略」だ。アメーラは、スペインを代表する百貨店の野菜売り場に並び、スペイン国内では最も高い価格で売れている。
○欧州進出のきっかけは15年のミラノ国際万博の展示会だった。そこからブランドネーム、ロゴからパッケージデザインに至るまで、あらためて海外向けにブランド戦略を練り直し、現地生産・販売を開始した。
○本書では、「アメーララトマト」のスペインにおける実践プロセスと、海外諸国の消費者を対象に実施したオリジナル調査結果をふんだんに盛り込み、日本の中小企業や一次産品生産者向けに「海外におけるブランドづくり」の羅針盤を提示する。
○アメーラトマトの成功事例を中心に論じているが、農産物にとどまらず、海外市場に打って出ようと考えている中小製造業のマーケティングすべてに参考となる内容である。
小さな農業者グループがつくる日本初のトマトが、
なぜ、トマトの本場スペインで
もっとも高く売れるトマトになったのか?
日本企業、とりわけ中小企業が、
世界に通用するブランドをつくるには、
何をすべきなのか?
その答えを探索し、具体的に提示することが、本書の目的である。
【本書の内容から】
常識に「?マーク」をつけよう/日本は「トマト小国」/はじまりは「ミラノ万博」/ものづくりとブランドづくりを並行させる/輸出するのはトマトではなくブランド戦略/「標準化」と「現地化」の掛け算/ブランドづくりのベクトル合わせをしよう/強いブランドの3条件/中小企業でもブランドはつくれる/海外からみた日本の「強み」/生産国のイメージ/国境を超えるブランドの「軸」/AIでブランドはつくれない/引き算のブランドづくり/感性に訴える/ロゴ、パッケージ、ブランドネーム/ブランドづくりの「攻め」と「守り」/ヨコ展開を脱しよう/進化を続けよう
内容説明
小さな農業者グループがつくる日本発のトマトが、なぜ、トマトの本場スペインでもっとも高く売れるトマトになったのか?日本企業、とりわけ中小企業が、世界に通用するブランドをつくるには、何をすべきなのか?その答えを探索し、具体的に提示することが、本書の目的である。
目次
第1編 世界ブランドへの挑戦(常識に「?マーク」をつけよう;トマト小国からの大きな挑戦;海外進出のパターン)
第2編 世界ブランドになる条件(ブランドづくりのベクトル合わせをしよう;どうすれば世界ブランドが生まれるのか;海外から見た日本の強みは何か ほか)
第3編 世界ブランドを創造する(国境を越えるブランドの「軸」をつくろう;逆張りのブランドづくり;AIでブランドはつくれるか ほか)
著者等紹介
岩崎邦彦[イワサキクニヒコ]
静岡県立大学経営情報学部教授・学長補佐・地域経営研究センター長。専攻は、マーケティング。とくに、地域に関するマーケティング問題を主な研究テーマとしている。これらの業績により、日本観光研究学会賞、日本地域学会賞、世界緑茶協会O‐CHAパイオニア学術研究大賞、商工総合研究所中小企業研究奨励賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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