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競争優位の終焉―市場の変化に合わせて、戦略を動かし続ける

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532319380
  • NDC分類 336.1
  • Cコード C3034

出版社内容情報

ポーターの考え方はもう古い。変化が状態化し業界の壁が消えるいま、勝ち続けるために必要な「一時的競争優位」の考え方と活用法を提言。ヤフージャパンや青島ビールほか急成長企業のケースを駆使して解説する。

内容説明

ポーターの理論だけでは、生き残れない。瞬時に強みが崩れ去り、中核事業が消え失せる―旧来の常識が通用しない時代の新しい戦略ツールを提唱する。

目次

第1章 競争優位の終焉
第2章 シナリオ1・継続的に変わり続ける―安定性とアジリティーの両立
第3章 シナリオ2・衰退の前兆をつかみ、うまく撤退する
第4章 シナリオ3・資源配分を見直し、効率性を高める
第5章 シナリオ4・イノベーションに習熟する
第6章 シナリオ5・リーダーシップとマインドセットを変える
第7章 シナリオ6・あなた個人への影響について考える

著者等紹介

マグレイス,リタ[マグレイス,リタ] [McGrath,Rita Gunther]
コロンビア大学ビジネススクール教授。2011年、2013年には経営に関する世界的な賞である「Thinkers50」によって、「経営思想においてもっとも影響力ある20人」および「ツイッターでフォローすべきビジネススクール教授10人」の1人に選ばれている。2009年、戦略経営協会フェローに就任、2013年より首席フェロー。情報技術ディレクターなどをへて、2つのビジネスを立ち上げたのち、1993年より現職。ペンシルベニア大ウォートン経営大学院で博士号取得

鬼澤忍[オニザワシノブ]
翻訳家。1963年生まれ。成城大学経済学部経営学科卒。埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

70
現在用いられてる企業経営戦略のフレームワークやツールは、ほぼすべて『持続する競争優位の確立』が目的となっている。だが、自社の優位性はすぐにマネされ、技術革新が起きる今日、持続する競争優位はあり得ないと著者。今、求められているのはひとつの優位性から次の優位性に俊敏に移行する『一時的な競争優位』に基づく戦略だという。そして、この難題をクリアしている企業は、『内部の安定性』と『対外的な俊敏性』を持っている。こうした企業の例を交えながら、自説を解説◆今では普通の考え方とも思えるが、理論的に語るとこうなるんだね。2019/01/04

Kiyoshi Utsugi

31
著者のリタ・マグレイスは、コロンビア大学ビジネススクールの教授で、2011年、2013年にはThinkers50の一人に選ばれた方です。 マイケル・ポーターのファイブフォース、ボストンコンサルティンググループのBCGマトリクス、ハメルとプラハラードのコア・コンピタンスは、重要ではあるが、これらは持続する競争優位の確立を基本的なコンセプトにしているが、今日では一時的な競争優位という概念に基づく必要があると主張しています。 冒頭いきなり日本の富士フィルム(良い例)で取り上げられていたのにはびっくりでした。2023/02/08

Miyoshi Hirotaka

20
私にとってキャノンはカメラメーカーだったが、若い世代にとっては、プリンタの会社。企業は、時間の経過で形を変える。従来の経営戦略は、市場が定義され、一定であることが前提。ところが、これは簡単に崩れる。昭和の新社会人は新車を買うことを目指したが、わが子世代はそんなことは眼中にない。トヨタのライバルは、他業界。時間の経過とともに経営戦略は、惰性と複雑さが増大する。自社の強みや競争優位は、一時的なものでしかない。これからの時代に求められるのは、付加価値を産まない活動から撤退し、経営資源を移動させる決断と実行力だ。2018/04/14

手押し戦車

18
事業や製品は改善や持続的なイノベーションを繰返してもいずれは陳腐化してしまう。競争優位とは陳腐化する直前に事業とさらに不要な資産を捨てる決断がいる。製品や事業が他業種からの影響を受けてしまい本業の屋台骨が壊れてしまう時は、過去の栄光も捨て去る勇気を持って決断を下し同時に今まで蓄積された強みを応用できる分野にシフトする決断がいる。鉄が無くなった時に自動車産業は過去の栄光を捨て、蓄積された強みを他分野に振り向けざるを得ない。デジカメでフィルムカメラが他分野からの影響を受けて競争優位が終焉した2015/02/11

中島直人

15
変化の激しい現代、優位性は維持できないことを前提に、企業はその戦略立案や体制構築を行わなければならない。そのことが、実際の事例を踏まえて、説得的に展開されている。2017/01/12

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