• ポイントキャンペーン

日経プレミアシリーズ
誤解だらけの「食の安全」

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B40判/ページ数 196p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532262525
  • NDC分類 498.54
  • Cコード C1277

内容説明

無添加なら安全?外国産牛肉は危険?「お早めにお召し上がりください」っていつまで?食品リスクを下げる一番簡単な方法は?食品添加物や遺伝子組み換え食品、健康食品など、氾濫する情報に惑わされることなく、安全に食べるための食品リスクの考え方を解説する。

目次

第1章 リスクの誤解(トイレにお化けはいるか?;「全頭検査」ではBSEは防げない ほか)
第2章 「危ない食品」の誤解(「危ない食品」の不思議;「野生」だけでは食べられない ほか)
第3章 「健康にいい」の誤解(「○○は危ない!」反キャンペーンの法則;科学の威を借る健康食品 ほか)
第4章 食の未来を守るには(ウソにだまされない社会をつくる;存在しない「お化け」を怖がらない ほか)

著者等紹介

有路昌彦[アリジマサヒコ]
近畿大学農学部水産学科准教授。内閣府食品安全委員会企画等専門調査会委員。(株)自然産業研究所取締役、(株)食縁取締役を兼務。1975年生まれ。2002年、京都大学大学院農学研究科生物資源経済学専攻博士課程修了。UFJ総合研究所研究員などを経て、09年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

28
パンが腐りにくいのは、台所がパン工場の何倍も汚いから。袋詰めされた後では腐りにくいという(73頁)。TPPと食の安全性については、危険なアメリカ産というのは紋切型で、アメリカの方がヒ素やカドミウムの規制は厳しいものもあるという(94頁)。是々非々ということか。先入観を廃しながら、問題を見抜く目が必要なのである。無農薬だから安全、とは、安全でないものは農薬を使っていると同じ(100頁)。思いこみ効果というか、プラシーボ効果というのも曲者である(128頁)。効能の誇大広告に繋がるかもしれない。 2014/09/12

くさてる

10
バランスの取れた科学的な視点で、分かりやすく食品とリスクの関係を説明してくれている。とかく食のことに関しては、やたらと危険性を煽ったり、自然をなんでも礼賛したりと極端な声ばかりが大きく聞こえがちだけど、こういう落ちついた視点こそが大事なんだと思いました。2014/11/07

as

7
優良誤認でフラシボ効果に食品偽装でアドバースセレクション(逆選択)、嚥下能力を過信せず食べ物は良く噛む事。添加物は菌の繁殖を抑える為で「あなたの台所はパン工場の何倍も汚い」に納得。むしろ衛生基準が向上するTPP。容姿の理想像の違いは文化的要因か同性間の競争心。野菜は人間に食べられる為に生まれてきた訳ではないに深く納得!2014/09/04

kuukazoo

5
良い本。食の「安全」に関する様々な誤解や認知の歪みについて、科学的・客観的な視点からわかりやすく説明している。人の心の問題である「安心」と、科学的に検証された「安全」は別物であり、それらの食い違いで風評被害が生じる。食品添加物、遺伝子組み替え作物イコール危険とよく言われるが、なぜそれらが生み出されたかについて正しく知る機会があまりないため、容易に不安を煽られるのだろう。安全な食を安定して供給するために費やされている努力を無駄にしないためにも、不安で目を曇らせないようにしたい。2014/12/08

vonnel_g

3
食の安全について大変分かりやすくまとめてある良書。「リスクは量」「人体も食べ物もみな化学物質」「万病に効く薬はない」あたりは肝に銘じたい。2014/10/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8194064
  • ご注意事項