内容説明
えっ、「日本は中国と戦争したがっている」って？日本を知らない中国人、中国を知らない日本人が、互いの悪印象を増幅させる。「抗日ドラマ」を見ているのは誰か？「愛国教育」の影響力とは？中国現地の多くの人々に本音の話を聞き、日中関係を覆う「不幸の構造」を解き明かす。
目次
プロローグ えっ、「日本は中国と戦争したがっている」って？
第１章 「中国人」も「日本人」もいない
第２章 ＡＫＢが日中関係を救う
第３章 「抗日ドラマ」は誰が見ている？
第４章 なぜお互いの好印象は伝わらないのか
第５章 ありふれたトラブルが、「日中」の問題にすり替わる
第６章 日本人と中国人が抱える同じ悩み
終章 お互いの素顔を知らない永遠の隣人
著者等紹介
中島恵［ナカジマケイ］
１９６７年、山梨県生まれ。拓殖大学中国語学科卒業。在学中に北京大学に留学。日刊工業新聞社で中国、アジアを担当。香港中文大学に留学。１９９６年よりフリージャーナリスト。中国、香港、台湾などアジアのビジネス事情、社会事情などを執筆している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ～ 1件／全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いまちゃん
5
市民レベルと報道されている内容ではやっぱり差がありますね。生（？）の意見にへぇ～と感心しました。まぁ、若干中国に甘い意見が多いなとは思いましたが。本文中で良い言葉だなって思ったのは「前進のための誤解」まぁ要するにうそも方便ってことなんですけどね(^-^;2013/10/26
ハッチ
2
中国の事を勉強してると必ず出てくる尖閣問題…。当時の「障子突き破れ日本！(岩井志麻子が勝手に命名。意味が分からない方は『太陽の季節』についてお調べ下さい)」の東京都知事、元から嫌いだけど益々嫌いになるわぁ…。とまぁ、その話は置いといて、約10年前に書かれたこの本、10年で中国はだいぶ変わったけど、根本的な部分は変わってない気がするなぁ…。日中関係についても進展してないし。中国の文化芸術は好きだけど、正直あの国民性にはついていけないところがある。でもそれって、メディアから植え付けられたイメージなのでは？→2022/01/08
kazn777
2
中国人と日本人の誤解、認識不足、無関心について書かれた一冊。筆者は北京大学、香港中文大学にも留学経験がある元新聞記者のジャーナリストで、かなりの中国通の様である。日本人的コミュニケーション術は「推測＋期待＋テレパシー」で、中国人のとことん「話し合して理解する」スタイルと異なり、誤解を生じ易いという。大変な結婚難の状況、地方と都市や、北京と上海等の出身地の違いにより結婚に支障がでること、病気医療に莫大な費用がかかること、急速に高齢化が進んでいるが介護体制が整っていないこと等、庶民の切実な悩みが知れる一冊。2013/12/09
shushu
1
尖閣列島問題、半日デモ。そんなこともありましたね。2017/11/27
momo
1
誰が語る中国人がほんとうの中国人なのか。国土の大きさ人口の多さを考えれば、いろんな中国人がいて当たり前。それを鵜呑みにしてはいけないとこの本は教えてくれる。日本も中国も好きな著者ならではのインタビューが読める。2014/09/08
