内容説明
数学ができないと経済学はわからない？―いえいえ、そんなことはありません。「勉強時間とテストの点数の伸び率はなぜ比例しない？」（収穫逓減の法則）、「１万円で飲み会に行くと、欲しいソフトは買えない」（トレード・オフ）など身近な例示をまじえ、ミクロ経済学・マクロ経済学の基本からケインズ経済学、古典派経済学まで大学で習う経済学のエッセンスをやさしく紹介する、経済入門書の決定版！
目次
第１章 大学で学ぶ経済学の考え方
第２章 大学で学ぶ入門ミクロ経済学（家計の目的；企業の目的；政府の目的；需要と供給の話；不完全競争市場の話）
第３章 大学で学ぶ入門マクロ経済学（マクロ経済学って何？；短期の経済―価格が調整される前の経済；貨幣の影響；なぜ国民所得をコントロールするのか？；ＩＳ‐ＬＭ分析；長期の経済；長期の経済における「失業」；長期の経済における政策）
著者等紹介
木暮太一［コグレタイチ］
経済入門書作家、経済ジャーナリスト。１９７７年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。企業や大学での講演も多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あろは祭り
19
Road to 『Capital in the Twenty-First Century』by Pikettyの第一弾。高校で政経をかじって以来のご無沙汰なので、まずは入門書からスタート！そもそもの経済学の目的や、前提となる基本的な考え方について やさしく語られていて とても分かりやすい。これで基本的なルールを遍く駆使でき、経済理論を理解する素地ができたに違いないという全く根拠なき自信が身体中に漲り、まさに千里の道の、ようやくその一歩を踏み出したのであった。To be continued！2015/12/17
mazda
18
選ばれなかったときの選択肢はコスト、機会費用。なるほどです。2023/09/07
MASA PAPA
13
経済を学んだことが無い人間からすれば、比較的頭に入りやすい説明だったと感じた。短期/長期の経済があること、それぞれの立場で政策の有効性が異なること、古典派経済学やケインズ派、マネタリストなど時々目にしたり、耳にしたりする単語のイメージが付けられた。2017/09/03
Yuichi Arioka
3
2017年12冊目。ようやく定着してきたような気がしているが、まだまだ。短期経済は総需要が国民所得を決め、長期経済は総供給が国民所得を決める。頭に叩き込む。2017/02/14
qwer0987
2
現代の経済の学問的な見方について教えてくれてためになる。ちゃんと理解できたかはともかく、何となくわかった気にさせてくれるところが良い。個人的には、竹中平蔵の理論のバックボーンを知れたのがよかった。腑に落ちないところもあるが、考え方とかはおもしろい。2015/03/19
