内容説明
日本のお金持ちは何を考えているのか。どのような地域に住み、いかなる教育を受け、子どもをどのように育てようとしているか。消費・資産形成にはどんな傾向があるのか。彼らは上流階級とみなせるか。大反響を呼んだ『日本のお金持ち研究』の続編を文庫化。
目次
序章 「お金持ち」は何を考え、どう行動しているか
第1章 お金持ちはどんなところに住んでいるのか
第2章 お金持ちの消費スタイル
第3章 お金持ちと学歴
第4章 教育で残すか実物資産で残すか
第5章 株式投資か不動産投資か―お金持ちの資産運用
第6章 お金持ちを上流階級とみなせるか
第7章 お金持ちは格差をどう感じているのか
第8章 結論:お金持ちの再評価
著者等紹介
橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
同志社大学経済学部教授。1943年生まれ。小樽商科大学卒業、大阪大学大学院、ジョンズ・ホプキンス大学大学院修了(Ph.D.取得)。その後、仏、米、英、独にて研究職・教育職を歴任。京都大学経済研究所教授、経済企画庁客員主任研究官、日本銀行客員研究員などを経て現在に至る
森剛志[モリタケシ]
甲南大学経済学部教授。1970年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、京都大学大学院博士課程修了(博士号取得)。日本学術振興会特別研究員を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひかる
1
この本を読んだ後にLEONを読めば、違った角度で楽しめる。2015/03/02
ukiwa
1
日本の富裕層をターゲットにアンケートを行い、その傾向から 著者の研究グループがさまざまな考察を行うという本です。 日本の富裕層の住む場所から消費志向、お金に対する考え方などいろいろな観点で分析を行っています。 真の富裕層は質素な生活を好み、派手な消費は好まない(新興の富裕層は、自分がお金を持っていることを示したいため、派手な消費を好む。)というのが一番印象に残りました。 あとは、資産を相続するためには、資産を遺産として残す以外にも子供の教育に対してお金をかけてあげることも資産になるのだなあと思いました。2014/03/18
羽衣伸隆
1
題名に興味が惹かれて買ってしまった本。しかし、結構面白かった。「準お金持ち」や「お金持ちにあこがれている中流上位層」と、本当のお金持ちの差についての考察が興味深い。特に「お金持ち消費」とは「お金持ちに憧れる中流上位層」を狙ったマーケティングという考察がシニカルでもあり面白い。本当のお金持ちはお金を稼ぐ大切さを大変認識していて、無駄な使い方はやはりしないようだ。2014/02/27
Kじゅう
0
マスコミに出てきて派手に振る舞っているのはワナビー。2017/08/24
ミュンヘン
0
田舎の地主的な金持ちは絶滅寸前、地方の金持ちは医者ばかりなどの話は結構面白かった。あとは東京の金持ちエリアは何となく見当がつくが、名古屋、阪神エリアの話は自分が住んでないだけに興味深い。居住地と教育の関係、消費スタイル、学歴など。日本のお金持ちは「不動産投資>株式投資」というのも面白い。本当のお金持ちと、お金持ちに憧れる小金持ちとかは身も蓋もないなwしかし全国高額納税者の発表が2005年からなくなってしまったので、こういう研究もしづらくなるね。 2014/04/27