内容説明
小さな町工場の「志」が世界を揺るがす。見たことも触ったこともないボブスレーと出会い、ものにできるかどうかの確証もないままソリの設計製作に手をつけた一部始終を収録。限りない挑戦の姿をたどる。
目次
第1章 それは2枚の書類から始まった
第2章 わずか10日間で150点の部品が集まる
第3章 思いは確信に―長野でレコードを叩き出す!
第4章 男子2人乗り用の2・3号機開発に向けて
第5章 2度目の夏、2・3号機製作が始まる
第6章 五輪への挑戦権
著者等紹介
奥山睦[オクヤマムツミ]
法政大学大学院政策創造研究科修士課程修了(政策学修士)。武蔵野美術大学実技専攻科油絵専攻卒業。出版物・WEBサイトの企画制作を主とする株式会社ウイル代表取締役。東京都大田区の女性経営者異業種交流会「TES」のメンバーの共同出資による、株式会社イーテスを設立。6年間の代表取締役を経て、現・取締役。静岡大学発ソーシャル・ベンチャー、一般社団法人絆塾理事。2013年、下町ボブスレーネットワークプロジェクトに参画し、各種イベントの支援、書籍執筆に携わる。静岡大学大学院工学研究科客員教授。昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員。公益財団法人日本生産性本部認定キャリア・コンサルタント。メンタルサポーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tellme0112
5
いろんな会社が出てくるけど、実際に使う選手の意見が聞こえてこない…。だから、プレゼンみたいな本になってる。聞こえの良い言葉を再変換?しながら実際、どうだったとかなと読んでいた。2018/02/12
TARA子
0
イタリアはフェラーリ、ドイツはBMW社がボブスレーをつくっているという。それに対抗して大田区の町工場のコラボでボブスレーをつくりあげたドキュメンタリー本。 知識もルールもお金も何もないところから、「技術」と「志」だけで創り上げたボブスレー。 平昌オリンピックではジャマイカチームがこのボブスレーを使うという記事を読んだ。 日本チームも使って欲しいと思う。2016/12/11
Humbaba
0
ボブスレー用のソリを創ること。それは、今までやって来たことのない仕事である。とくに設計という意味では、現場を知らなければ全く手が出ない部分もある。しかし、確かな技術を持っている集団であれば、図面さえあればその要求精度を満たしたものを創ることは、普段の仕事と同様である。高精度で短納期という難しい仕事でも、あるいはそのような難しい仕事だからこそ、しっかりとやり遂げる。2014/03/10
MOR
0
冬季オリンピックを機会に新聞広告で見つけた本を読んでみた。 大田区の中小企業がオリンピックを目指す過程を題材としており、 ドラマチックな要素はたくさんあるのに、ある意味淡々と記録されている。 読み終わって奥付を見て、初めて著者は女性だと気づいた。 あまたの登場人物をくまなく登場させるためなのだろうか。 テレビドラマは、少し毛色が違うようなので期待している http://www.nhk.or.jp/drama/bobsleigh/index.html2014/02/20