目次
序章 水ビジネスの可能性
第1章 水ビジネスの内情
第2章 水問題の本質は水不足と環境問題
第3章 日本で育った水の付加価値
第4章 未開拓の農業水ビジネス
第5章 日本型水ビジネスのモデル
著者等紹介
井熊均[イクマヒトシ]
1958年生まれ、東京都出身。1983年、早稲田大学大学院理工学研究科修了。同年、三菱重工業株式会社入社、89年同上退社、90年株式会社日本総合研究所入社。現在、同社執行役員、創発戦略センター所長。95年株式会社アイエスブイ・ジャパン設立と同時に同社取締役に就任(兼務)。2003年イーキュービック株式会社設立と同時に同社取締役に就任(兼務)。早稲田大学大学院非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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超運河 良
10
水のインフラ整備について日本は技術的な蓄積はある。ソフト面でのハイレベルの漏水率を誇る水道メンテナンス技術もあるけど、長年、企業ではなく自治体が担っていた分野で水事業における得意分野が各企業や自治体でそれぞれ異なっている。取水から浄水、配給水網を作り、売って料金を徴収するビジネスなのに各事業体は各パートを請け負う切り売りビジネスの域を出ないのでハードとソフトの融合が出来ていない。水道とは全てを行って行けるソフト面の強さが出来ると容易に運営できる。水利権を支配するとソフト面での独占が出来る。2015/09/29
taming_sfc
1
日本総合研究所の精鋭の筆者等による水ビジネスに関する著作。水ビジネスの可能性、水ビジネスの内情、世界的な水不足に関する概要と環境問題、日本企業の水関連技術の高さ、と一般的な叙述がされる。私としては、本書の存在意義は後半2章にあると考える。つまり、農業ビジネスと水ビジネスをリンクさせて、日本のこれまでの経験をセット売りしようとするアイデアであり、なにも農業と水に限らず、この種の業態を超えたリンケージという思考は今後の日本にとって重要なものとなると思われる。2011/12/22
kozawa
1
上下水道関係奥が深い。国内も改革の余地多数。海外勢はそれこそこの機に何か手を打ってくるのだろうか?2011/04/14