出版社内容情報
分析機器とは、物質の組織や性質、構造、状態などを測定するためのもので、研究・開発からプロセス、さらに環境へと活躍している。本書では、分析のメカニズム、各種分析手法を取り上げるとともに、現場の分析事例を紹介しながら分析の狙い、分析機器の働きについて理解を深める。
内容説明
分析化学は多くの人が利用しているが、「難しい」「とっかかりができない」などの声をよく聞く。本書はそのような人々に、まずどのようなものかを理解してもらうための入門書である。化学を専門にしている人よりも、むしろ化学に興味を持っている人を対象にまとめている。
目次
第1章 分析化学のメカニズムと機器分析(分析のメカニズム;電気分析とその応用;光分析とその応用;分離分析とその応用;X線分析とその応用)
第2章 活躍する分析機器(古き時代を探る(考古学と分析計)
空に浮かぶ水銀計
科学捜査に活躍する分析計
シックハウス症候群の謎を追う
プラスチックリサイクルを行うために)
第3章 データの管理と精度管理(データの管理と精度管理;真の値は得られるのか;化学分析はその他の測定と異なるか;用語は整合されたか;信頼性の要素にはどのようなものがあるか;測定値の不確かさ)