内容説明
ストーリーとして理解する。歴史を“諸史実の間にある因果関係の連鎖”としてとらえ、経済発展の大きな流れをつかむ。
目次
第1部 経済史の課題と方法(経済史の課題;経済史の視角・方法)
第2部 資本主義に先行する諸生産様式(共同体とその歴史的諸形態;原始社会;古代オリエント(アジア的生産様式)
古代ギリシャ・ローマ(古典古代的生産様式)
中世西ヨーロッパ(封建的生産様式))
第3部 近代資本主義社会への移行過程(資本主義経済の萌芽;絶対主義と市民革命;資本の本源的蓄積)
第4部 資本主義経済の確立と変容(小営業とマニュファクチュア;産業革命とその古典的展開;資本主義世界体制の成立;帝国主義)
著者等紹介
石川治夫[イシカワハルオ]
慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、帝京大学経済学部経済学科准教授。専攻、日本経済史(日本資本主義発達史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
7
高校世界史を経済史で捉えるとこうした本になりそうだ。大学教養レベルの科目テキストとのこと。モノカルチャーとか帝国主義の辺りがはやり気になる。S.アミンらの従属論とか、I.ウォーラーステインの世界システム論が近代化問題や開発問題の原点かと思える。このテキストで関心をもった時代や論点をさらに類書やネットで深めていくと、大学生ならレポートを書けるだろう。2013/04/23
はひへほ
0
経済史が専門だが、西洋経済史は専門ではない著者が、専門ではないなりに、わかりやすく書いたもの。わからない立場をわかっている分、丁寧。高校世界史からの大きな飛躍がないため、かなり分かりやすい。世界史のよい復習になった。2014/11/13