合理的市場という神話―リスク、報酬、幻想をめぐるウォール街の歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 508p
  • 商品コード 9784492654361
  • NDC分類 338.1
  • Cコード C3033

内容説明

合理的市場理論はどのように発展し、神話となり、そして限界を露呈したのか。金融市場の発展を支えた理論の波乱の道のりを描く。

目次

黎明の時代(大暴落の道化と現代ファイナンス理論の設計者―アービング・フィッシャー;ランダムウォーク理論の萌芽―フレデリック・マコーレーとホルブルック・ワーキング ほか)
合理的市場の興隆(ポートフォリオ選択理論―ハリー・マーコヴィッツ;効率的市場仮説の起源―ポール・サミュエルソン ほか)
ウォール街の征服(インデックス・ファンド革命―ジャック・ボーグル;オプション評価式の導出―フィッシャー・ブラック ほか)
試練の時代(行動経済学の創始―リチャード・セイラー;合理性仮説への攻撃―ロバート・シラー ほか)
落日(ラビ経済学からの脱却―アンドレイ・シュライファー;合理的市場の使徒の変節―マイケル・ジェンセン ほか)

著者等紹介

フォックス,ジャスティン[フォックス,ジャスティン][Fox,Justin]
ジャーナリスト。『タイム』誌のビジネス・経済担当コラムニストであると同時に、タイム社のブログ『キュリオウス・キャピタリスト』のライター、『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌の論説員も務めている。また、CNN、CNBC、PBSなどのテレビ番組に定期的に出演している。妻子とともにニューヨーク市に在住

遠藤真美[エンドウマサミ]
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

5
T.ヴェブレンは制度経済学だが、人間としては偏屈で女癖が悪く、大学をクビになったという(41ページ)。天は二物を与えずか。W.ミッチェルは彼の弟子のようだ。J.K.ガルブレイスはヴェブレンの米国企業幹部を過剰消費と浪費の巨大システムの官僚的管理者と批判した(204ページ)。さらに、シカゴ大学のロースクール批判であった。理論も人間としても、両方見上げたものだ、という評価はなかなか難しいと思える。2013/04/27

nonnomarukari(ノンノ〇(仮))

2
大恐慌から今回のリーマンショックまでの金融の歴史を描き出した一冊。市場の動きを科学的に数学的に解釈しようと頑張っている学者の様子がつぶさに描かれている。しかし、この科学はあくまでも仮説に過ぎず破綻してしまう危険性がある。この本のタイトルのように経済学というのはある種の思想の一つとしての側面をもっているのだと感じた。2011/04/02

メルセ・ひすい

2
14-32赤27★5 経済の歴史と思想と★ジャアどうしていれば良かったといわれても…それが分かっていれば大儲け。市場は恐怖、悪魔のもの。ジョン・メイナード・ケインズここでの脇役イワク「経済学者や政治哲学者の思想は、それが正しい場合にも間違っている場合にも、一般に考えられているよりも遥かに強力である。事実、世界を支配するものはそれ以外にはないのである。どのような知的影響とも無縁であると自ら信じている実業家たちも、過去のある経済学者の奴隷であるのが普通である」拝。恐怖!交換の罠((((;°Д°))))2010/12/18

roxy001960

1
そうそう、そうなんだよね、って感じ。どうしてみんな前提を簡単に忘れてモデルの奴隷になってしまうのか不思議です。グリーンスパンの話が興味深かったかな。2011/02/15

メルセ・ひすい

1
14-51赤272011/02/10

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