内容説明
国際収支の不均衡は世界経済に何をもたらすか?国際金融論の世界的権威が「ブレトンウッズ体制」の教訓から描き出す国際通貨体制の将来像。
目次
第1章 グローバル・インバランスとブレトンウッズ体制(バック・トゥ・ザ・フューチャー;思考実験;世界はその後どのように変わったか;ありうべきもう一つのシナリオ)
第2章 金プール協定の解剖学(問題の背景;協調的行動;金プールの二つの局面;金プール協定崩壊の原因;現代への教訓)
第3章 固定相場制からいかに離脱するか―ブレトンウッズ体制の終焉と日本(分析の背景;通貨政策;固定相場制からの離脱;資本移動規制と先物市場;固定相場制離脱の効果;結論;補論)
第4章 ポンドの歴史、ドルの行方(準備通貨の競争史;将来の展望)
著者等紹介
アイケンググリーン,バリー[アイケンググリーン,バリー][Eichengreen,Barry]
1952年生まれ。ハーバード大学准教授を経て現在カリフォルニア大学バークレー校ジョージ&ヘレン・パーディ教授。この間、1997~98年にはIMF上級政策アドバイザーを務める。国際経済学(とくに国際通貨体制)および経済史(とくに大恐慌)研究における第一人者の1人である。また、欧州通貨統合や通貨危機、中国人民元問題、最近では米国サブプライム問題に端を発する金融危機への対応策やIMF改革など、経済学的な知見を踏まえた上での現実的な処方箋の提言を続けており、学界のみならず国際機関や各国の政策形成においても強い影響力を有する学者の1人である
畑瀬真理子[ハタセマリコ]
1968年長野県生まれ、1990年東京大学法学部卒、同年日本銀行入行、1996年ケンブリッジ大学修士号取得、現在日本銀行金融研究所企画役
松林洋一[マツバヤシヨウイチ]
1963年山口県生まれ、1991年神戸大学大学院経済学研究科博士課程後期課程中退、現在神戸大学大学院経済学研究科教授(経済学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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