なぜ日本は若者に冷酷なのか―そして下降移動社会が到来する

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なぜ日本は若者に冷酷なのか―そして下降移動社会が到来する

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492223352
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C3036

出版社内容情報

若者に冷たい日本の将来はどうなる? 最も悲惨な下降移動社会の到来が避けられない。家族社会学の視点からの警告の書。

【目次より】
◆若者に冷たい社会 子どもにやさしい親 ~親依存社会がもたらす格差の拡大
◆生活レベルが親世代より低下する ~下降移動社会の到来
◆就職以外の選択肢がない学生たち ~大学の高校化が進んでいる
◆なぜ若者は恋人をつくらないのか ~消極化する男女交際のテコ入れが必要 
◆投機化する教育 ~学歴を費用対効果で格付する
◆家族をやめるという選択肢の広がり ~近代家族イデオロギーの崩壊


若者の経済状況に比べれば、その親世代が恵まれているとはいえ、格差があることは確かである。親が早く亡くなった、親自体がリストラに遭った、親が離婚したなど、さまざまな理由で、親に若者を依存させる余裕がないケースも増えてきている。若者が強者だった時代、おおむね1990年頃までは、学校を卒業さえすれば、男女とも自立して生活ができる定職に就くことができた。しかし、今は、学卒後、定職に就けない若者が増えており、親にも頼れない場合は、不安定な職で自立して生活するしかない。その結果、ホームレスやネットカフェ難民、そして、生活保護を受ける以外にまともな生活をする手立てがない状況に追い込まれる。つまり、欧米で見られたようなアンダークラスの若者が増え始める。日本では、そのような若者が大量に出てこないのは、まだ親が面倒を見ているからであり、それができない親が増えれば、当然、日本でもアンダークラスの若者が増えることは必然である。 (本文より)

序 章 若者に冷たい社会 子どもにやさしい親
第1章 若者に冷たい日本は「ブラック国家」なのか
第2章 「変容する家族」が新たな弱者を生む
第3章 ゆがんだ年金制度が「老後格差」を拡大させる
第4章 日本経済の停滞・凋落が止まらない
第5章 日本再浮上のために ~家族社会学からの提言

【著者紹介】
山田 昌弘(ヤマダ マサヒロ)中央大学教授

内容説明

「超」階級化する日本。親依存できる社会が終わりを迎える時、アンダークラス化した若者が大量に出現する!!

目次

序章 若者に冷たい社会子どもにやさしい親―親依存社会がもたらす格差社会日本
第1章 若者を待ち受ける下降移動社会の恐怖
第2章 「変容する家族」が新たな弱者を生む
第3章 ゆがんだ年金制度が「老後格差」を拡大させる
第4章 日本経済の停滞・凋落が止まらない
第5章 日本再浮上のために―家族社会学からの提言

著者等紹介

山田昌弘[ヤマダマサヒロ]
1981年、東京大学文学部卒業。1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、中央大学文学部教授。専門は家族社会学。学卒後も両親宅に同居し独身生活を続ける若者を「パラサイト・シングル」と呼び、「格差社会」という言葉を世に浸透させたことでも知られる。「婚活」という言葉を世に出し、婚活ブームの火付け役ともなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデミン@もも

32
このところ続けて若い世代の社会学者の著書を読んでいたせいか、なんか古臭い? 的外れ? 私自身は、山田さんがパラサイトシングルと名付けた時代を謳歌してしまったから、その罪滅ぼしを次の世代にお返ししたい。今の高齢者世代だけが得をしているとは言えないと思う。世帯同居が当たり前だった時代、年金は高齢者のお小遣いとなり子や孫世代もその恩恵を。今の年金額では高齢者世代の生活費としても厳しい。2015/04/25

WATA

31
著者が週刊東洋経済に連載していた評論を書籍化したもの。連載記事の再構成であるため、各章の話題が飛び飛びになっており、うまく内容をまとめられていない印象を受けた。また、雇用や年金のシステムが「若者に冷酷」ため非婚化が進んでいるという分析にはある程度成功しているが、「なぜ冷酷なシステムになったのか?」「どう改善すれば良いのか?」という部分は深く掘り下げられていない。現状批判にとどまっており、読み終えたあとに気分が暗くなってしまう。2014/02/14

魚京童!

18
若者が満足しているから。2014/12/27

ophiuchi

17
少し前から「若者を使い捨てにする日本に未来はない」と考えるようになった。高齢者世代の「豊かな日本を築いたのは自分たちだ」という思いも若者の窮状から目を背ける要因ではないだろうか。2014/01/22

壱萬弐仟縁

17
新刊棚。なかなか厳しさばかり。国民年金は年収によって納付額変えるべきだ。正規の職場はなかなかハロワにはない。スネップは確実に増える。2013/12/25

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