創元SF文庫
外交特例

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  • サイズ 文庫判/ページ数 475p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488698188
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

新婚旅行中のマイルズのもとに故郷から急使が届く。聴聞卿として、コマールの商船隊から消えた士官の行方を調べてくれという、皇帝直々の要請だった。大人気シリーズ最新刊。

内容説明

結婚一年の記念日を前に、銀河宇宙へ遅い新婚旅行に出かけたマイルズとエカテリン。ところがそこへ故国からの急使が入る。グラフ・ステーションに停泊していたコマール船籍の通商船団から、護衛を務めるバラヤー艦隊の士官が消えた。聴聞卿としてその件を調べ解決して欲しいという、皇帝じきじきの要請だった。妻をともない、調査に向かうマイルズだったが…。マイルズ・シリーズ最新刊。

著者等紹介

小木曽絢子[オギソアヤコ]
東京女子大学文学部英米文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

52
ビジョルドの物語はSFという取っ付きの悪いジャンルでありながら読みやすいのが特徴である。この作品はそのSFという枠組みを活かした良く出来たミステリーに仕上がっていて、人物の造形や発生した事件のあわや星間戦争というまでのその風呂敷の広げ方も見事だ。それは近年翻訳されて来た作者のファンタジー作品にも共通して言えることで、そこにはロマンスと国を揺るがす事件が待ち構えている。僕自身はそのロマンスの部分に強く惹き付けられるのだが、意外とロマンチックなのかもしれないと思いながら読み続けている。2014/03/27

くりり

40
ビジョルドのミステリー、懐かしのニコルや、ベル・ソーン、ホートレディとの再会、もつれた糸をマイルズの頭脳がフル回転で解きほぐす。エカテリンがしっかり手綱を握って笑えるが、マイルズの行動原則に染まりすぎなきゃいいけど...2015/06/16

更紗姫

27
琴瑟相和すの例えがぴったり、マイルズとエカテリンのパートナーシップといったら、結婚わずか一年の新婚さんとは思えない程。20~30年連れ添った年季の入った夫婦でもこうはいかない、まぁ羨ましい。羨ましいと言えば、生殖医療の進歩も。人口子宮で女性の負担は大きく軽減されるし、少子化の解決にも繋がるだろうに。少々極端だが、(実は)女性主導のセタガンタ世界に憧れる部分もあるのです。極限のエレガント、とかね。ベル・ソーン、ニコルとの再会も嬉しかったが、私はカイ・タングにもう一度会いたい。2014/05/25

はあびい

24
2002年に出版されたヴォルコシガン・シリーズですが、12年後に翻訳されました。相変わらずのマイルズの活躍が楽しめました。未訳がまだ2冊残っていますので、早めに翻訳して欲しいです。2014/07/04

かず1号

22
ヴォルコシガンシリーズ最新刊。「自由軌道」の巻で出てきた遺伝子操作で生まれた4本腕人類クワディが住む宇宙施設での帝国士官の疾走事件に端を発した外交トラブルを解決する為に、ちょっと遅い新婚旅行中のマイルズ夫婦が皇帝から「君たちには不幸にも、帝国には幸運にも近くにいるから」派遣されるというもの。 複雑に絡んだミステリー仕立てで久しぶりに死の恐怖が身近に迫るストーリーにハラハラしながら面白く読み終えた。前巻で笑い者にされたロイック士官の活躍も微笑ましい。どうにもエカテリンに頭が上がらないマイルズも・・・2014/07/27

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