出版社内容情報
精神感応力者のシルバーハットは、極北の調査の際邪神イタカに遭遇する。イタカの棲まう惑星では、彼の娘が人間を護り、父なる邪神に反旗を翻していた……
内容説明
極北に棲む風の邪神イタカの調査に乗り出した精神感応能力者のシルバーハットは、そのさなか当のイタカに遭遇し、調査隊の仲間ともども惑星ボレアへと連れ去られてしまう。彼の地では、イタカを崇める風神教団と、邪神の血を引く“風の巫女”アルマンドラ率いる台地民軍が闘争を繰り広げていた…。タイタス・クロウに次ぐ新たなる邪神狩人の登場。シリーズ新展開の第四弾！
著者等紹介
ラムレイ，ブライアン［ラムレイ，ブライアン］ ［Ｌｕｍｌｅｙ，Ｂｒｉａｎ］
１９３７年イギリス・ダーハム郡生まれ。職業軍人として勤めるかたわら、小説を執筆する（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
31
ｸﾄｩﾙｰをダーレスが善悪二元化した以上の矮小化がなされているとしか言えない。イントロからご都合主義で主人公は言い訳めいた解説口調だし、テレパスである必然性はなく巫女に関連づけるための蛇足でしかない。救いは物語の流れがしっかりしているから読み物としては及第点なところ2014/07/11
hatohebi
5
風神イタカの領土である惑星ボレアを舞台に、掠奪されてきた財団のテレパス・シルバーハットらが、邪神への反攻を目論む大地民軍やイタカの娘アルマンドラと協力して戦う。クトゥルー神話からヒロイックファンタジーへと大転換。邪神対人類の本筋を追う側からすれば、不要の脱線なのだが、キャラクターの立て方が上手いせいか、次第に作中世界にはまる。邪神の力を宿したアルマンドラは、前作の線が細いティアニアとはまた異なる魅力的な女性として描かれている。2021/04/01
gibbelin
3
前作からの～でかなり期待したが、走り読みしたせいか、微妙だったな。2016/07/10
NEED LESS
3
前作、『幻夢の時計』からおよそ２年半ぶりに刊行されたタイタス・クロウ・サーガ。今作の主人公はシリーズの代名詞のオカルティスト、クロウではなく、クトゥルー眷属邪神群と戦うウィルマース・ファウンデーションに所属するテレパシストのハンク・シルバーハット。雪と氷で閉ざされた異星ボレアを舞台に＜風に乗りて歩むもの＞邪神イタカと戦うことに。ヒロインが邪神と人間の間に生まれた＜風の巫女＞だったり、色々と設定が日本のライトノベルのような部分もありますが、書かれたのが１９７８年ということで時代を先取りしています。2014/07/21
ちぬ
3
クトゥルー・ヒロイック・サーガ。ホラーだと思ってはいけません。そうすれば楽しめます。2014/05/26
