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ブルーローズは眠らない

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  • サイズ B6判/ページ数 329p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488027766
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

両親の虐待に耐えかね逃亡した少年エリックは、遺伝子研究を行うテニエル博士の一家に保護される。彼は助手として暮らし始めるが、屋敷内に潜む「実験体七十二号」の不気味な影に怯えていた。一方、〈ジェリーフィッシュ〉事件後、閑職に回されたマリアと漣は、P署の刑事ドミニクから依頼を受ける。幻の青いバラを同時期に開発した、テニエル博士とクリーヴランド牧師を調査してほしいと。しかし両者への面談直後、温室内で切断された首が発見される。バラの蔓が扉と窓を覆い、密室状態の温室には縛られた生存者と「実験体七十二号がお前を見ている」という血文字も残されていた。年末ミステリベストに全てランクインした、『ジェリーフィッシュは凍らない』に続くシリーズ第二弾!

内容説明

両親の虐待に耐えかね逃亡した少年エリックは、遺伝子研究を行うテニエル博士の一家に保護される。彼は助手として暮らし始めるが、屋敷内に潜む「実験体七十二号」の不気味な影に怯えていた。一方、“ジェリーフィッシュ”事件後、閑職に回されたマリアと漣は、不可能と言われた青いバラを同時期に作出した、テニエル博士とクリーヴランド牧師を捜査してほしいという依頼を受ける。ところが両者との面談の後、旋錠された温室内で切断された首が発見される。扉には血文字が書かれ、バラの蔓が壁と窓を覆った堅固な密室状態の温室には、縛られた生存者が残されていた。各種年末ミステリベストにランクインした、『ジェリーフィッシュは凍らない』に続くシリーズ第二弾!

著者等紹介

市川憂人[イチカワユウト]
1976年神奈川県生まれ。東京大学卒。在学時は文芸サークル・東京大学新月お茶の会に所属。2016年、『ジェリーフィッシュは凍らない』で第26回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同作は各種年末ミステリベストにランクインし、話題を呼んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

519
より王道本格ミステリな舞台設定の第二作。ただ、それにしては動機に重点を置いて頁を割きすぎて風味を薄めたきらいがあり、トリックの関係もあるが、結果的にデビュー作と同じような物語構成になってしまっている。結末も意外性はあるが、ちょっと都合が良すぎたり、なにその労多くして報われない手段は的なツッコミは入る。一番気になったのが、本格ミステリ風な導入で蓋を開けてみると思いっきり警察向き事件な側面が多かった事。ジェリーフィッシュは当たり前のように空を飛んでいるが、五作目くらいまでいったらもうなんの事かわからん。2017/10/03

nobby

205
ちょこちょこジェリーフィッシュが現れる続編(笑)マリアと漣のキャラ立ちもされたコンビの軽快さがいい。今回は作出不可とされる“青い薔薇”をめぐる本格ミステリー。遺伝子の難解な説明は軽く受け流して、「プロトタイプ」「ブルーローズ」と章ごと時をズラして交互に描く展開は大好物。名前や見取り図など思わせぶり要素満載ながら、辿り着きそうでなかなか行き着かない。加えて“実験体七十二号”なる存在にゾクゾクしながら読み進めるも、思ったのと違う着地点に少し拍子抜け。その密室へのこだわりと強引に思える犯人が個人的には残念…2018/01/07

しんたろー

200
マリア&漣シリーズ第2弾。時系列を曖昧にして視点が違う章を交互に描く展開は前回で慣れたこともあって、ワクワク感を持って読み進めた。奇怪な状況と密室殺人へのこだわりも嬉しく、本格ミステリ&SFチックな世界観も板についてきた。何より題名のネーミングセンスが好きで、正に「名は体を表す」と言えるし、前作以上に事件の本質を突いていて余韻が残った。脇役の刑事や少佐もイイ味出しているので、事件側のキャラクターが膨らむと、もっと深みや情が出ると思う。(特に犯人の動機やキャラが弱く感じたのは残念)第3弾も早く書いて欲しい♪2018/01/19

🐾Yoko Omoto🐾

168
ジェリーフィッシュに続き、マリア&漣コンビが事件に挑む空想科学ミステリ。今回は、作出が不可能に近いとされる青い薔薇を小道具に、遺伝子工学を巧みに盛り込んだ王道本格に仕上がっている。この舞台装置ならではの一連の事件は、前作同様どこかノスタルジックで物悲しく、インタールードもまた効果的。一部都合の良すぎる点や後出し的な描写も見受けられたが、意外性も充分にあり、キャラ立ちや正統派に則ったストーリー運び、ロマン溢れる世界観など、瑕を補える魅力の多さに満ち、今作も満足度は高い。小間使い扱いのニッセン少佐がツボ(笑)2017/11/04

stobe1904

156
【青いバラをめぐる本格ミステリー長編】『ジェリーフィッシュ』に続く漣とマリアのシリーズ2作目。前作は新素材を使った飛行船が舞台だったが、今回は不可能と言われていた青いバラがストーリーの主軸となる。叙述トリックにうまく騙されたが、読後感もよくこのシリーズは必読となった。本格ミステリーが好きな方にはおすすめです。★★★★☆2018/02/24

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