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出版社内容情報
新人作家マーカスは少女殺害事件の容疑者となった大学の恩師で国民的作家のハリー・クバートの無実を証明すべく調査を始めた。全欧州で200万部のメガセラーとなったスイス人作家ディケールのミステリ登場。アカデミー・フランセーズ賞・高校生が選ぶゴンクール賞受賞。
内容説明
デビュー作が大ヒットして一躍ベストセラー作家となった新人マーカスは第2作の執筆に行き詰まっていた。そんなとき、頼りにしていた大学の恩師で国民的作家のハリー・クバートが、少女殺害事件の容疑者となる。33年前の失踪した美少女ノラの白骨死体が彼の家の庭から発見されたのだ!マーカスは、師の無実を証明すべく事件について調べはじめる。全欧州で200万部のメガセラーとなった若きスイス人作家ディケールの傑作ミステリ。
著者等紹介
ディケール,ジョエル[ディケール,ジョエル] [Dicker,Jo¨el]
1985年ジュネーブ生まれ。ジュネーブ大学で法律を学ぶ。2005年の短編で、ローザンヌの若い作家のための国際文学賞を受賞。2010年に第一長編で、ジュネーブ作家協会賞を受賞。2012年には『ハリー・クバート事件』で高校生が選ぶゴンクール賞、アカデミー・フランセーズ賞などを受賞
橘明美[タチバナアケミ]
仏語・英語翻訳家。お茶の水女子大学文教育学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナイスネイチャ
167
図書館本。感想は下巻にて。だが、文字がぎっしりなので読むスピードが遅い・・。下巻頑張ります!2015/05/14
ケイ
99
話の始まり方が唐突だ。色んな情報が一気にくるから、50ページ位までは何度もページを繰り直し、人物一覧まで作って腰を据え取りかかった。中程まで行くと、漸く一人一人が見えてくる。その途端に、物語に翻弄されいく。あっちへこっちへ。納得したと思ったら仕切り直し。上巻だけで物語は収束したかに見えるけれど、下巻はさらに翻弄されるのか…。2015/03/24
遥かなる想い
95
2015年このミス海外第6位。 少女殺害容疑者となった恩師を救うため、 二作目のスランプに苦しむ作家マーカスの 物語である。33年前 美少女ノラは なぜ失踪し、殺害されたのか? そして 恩師とのあいだに何があったのか? 徐々に暴かれるのらの秘密…下巻の展開が 楽しみ。2022/04/18
紅はこべ
85
読み始めた当初はミステリの形を借りた21世紀版『ロリータ』かと思ったが…。信用できない語り手ものでもあるか。とにかく作家としても人間としてもスカスカのマーカスが一番信用できない。高校生が選ぶゴンクール賞って、フランスの高校生は読書巧者ですね。2014/12/12
星落秋風五丈原
73
小説の宣伝惹句も「正直内容をどう捉えてよいか迷ったな」という事が窺える内容である。例えば「カポーティの“冷血”のようであり(中略)ナボコフの“ロリータを思わせる”」という文章。映画『カポーティ』で描かれた事が本当ならばカポーティは取材対象である死刑囚と友情が芽生え、本を完成させたい思いと死刑囚との友情とのジレンマで悩んでその後書けなくなる。ところがマーカスは最初から容疑者ハリーに親愛の情を抱き本を書く事は目的ではなく彼を擁護する手段として考えていた。ジレンマがないから完成させたとしても筆を折る事はない。2014/09/10