ちくまプリマー新書<br> 路地の教室―部落差別を考える

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ちくまプリマー新書
路地の教室―部落差別を考える

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  • サイズ 新書判/ページ数 201p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480689115
  • NDC分類 361.86
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「路地(同和地区、被差別部落)って何?」「差別なんて今もあるの?」「同和教育、同和利権とは?」すべての疑問に答えます。部落問題を考える、はじめの一冊!

内容説明

「路地(同和地区、被差別部落)って何?」「住所による差別なんて今もあるの?」「知らなければ差別はなくなる?」「同和教育、同和利権とは?」全国千か所以上の路地を歩いた著者が全ての疑問に答えます。差別について、他者について、イチから考えてみよう。

目次

1限目 路地とは何か
2限目 路地を書くこと
3限目 路地のルーツ
4限目 同和教育と解放教育
5限目 同和利権
6限目 差別とは何か

著者等紹介

上原善広[ウエハラヨシヒロ]
1973年大阪府松原市出身。大阪体育大学卒業後、ノンフィクションの取材・執筆を始める。2010年、『日本の路地を旅する』(文藝春秋)で第41回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2012年、第18回雑誌ジャーナリズム賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

からかい上手の高木さんそっくりおじさん・寺

40
『日本の路地を旅する』や『異形の日本人』『被差別の食卓』のルポライター・上原善広が、部落差別の現状と歴史・差別論をわかりやすく一冊に。わかりやすいだけでなく面白かった。差別される側だけではなく、差別する側の事も考察していて、リベラルで公平な視点が身につきそうだ。部落差別って、まだ終わっていない江戸時代なんだよなぁ…。みんなで早く終わらせたいものだ。左翼系や解放系の出版社ではなく、筑摩書房の少年向け新書でこういう本が出るようになった事は素晴らしいと思う。理解は難しくても「気づき」ならばできる。2014/06/01

きいち

35
これは人に薦めたくなる一冊。◇部落差別の過去と現在を非常にプレーンに説くだけでなく、それを通じて、「知ること」の価値を実感させてくれる、とても元気になれる本だ。◇「差別はなくならない」ことを前提にすること。人間、差別して当然、それは病気のようなものなの。でもこの時点で善悪を言ってしまうと思考が止まってしまうから(内藤朝雄さんの『いじめ』論が思い出される)、このことを前提に改善を考えよう、と。その武器となるのが、「知ること」であり、「他者への気づき」だと。◇そうして、「路地」を知ることが、大切な教養となる。2014/04/21

けんとまん1007

29
おそらく、自分はここで書かれている「一般の人」に入るのだろうと思う。何か、差別を受けたという印象はない。と言うか、自分の周囲を考えても、思い当たることがない。もちろん、気づいていないだけかもしれない。社会の教科書等ででききた言葉の意味を初めて知った。確かに、地域による違いという印象はある。それよりも、目からうろこだったのは「差別するから人なんだ」という視点。その上で、どう対応するのかが大切であるという視点だ。2015/03/21

kinkin

27
筆者は同和地区や被差別部落のことを「路地」と書いている。これは、作家の中上健次が初めて使ったということを知った。この「路地」について「全く知らない」という人から、その存在を「知ってるけどよくわからない」という人を中心に書いており、筆者の考えや体験を読み手に考えさせている。2014/01/27

Bartleby

26
小説で部落差別の問題が扱われていたのがきっかけで、その問題について自分の知識のなさに気づかされ、この機会に読んでみました。自身も路地出身でいくつもの路地を取材してきた著者がどの立場にも偏りすぎることなく基本的なことを説明してくれているので、最初に読む一冊として最適でした。部落差別に限らず人は何らかの差別をしてしまうという前提に立った上で、差別という「宿病」が悪化しないための努力を重ねていかなければならないという著者の主張は現実的で受け入れやすかったです。著者の他のルポなど読んでみたいと思います2014/05/02

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