ちくまプリマー新書<br> 漢字からみた日本語の歴史

電子版価格
¥825
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

ちくまプリマー新書
漢字からみた日本語の歴史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480689016
  • NDC分類 811.2
  • Cコード C0281

出版社内容情報

日本語の歴史とは、漢字の両側に、中国語と日本語が緊張関係を保ちながら形成してきた歴史。漢字という乗り物に乗って、日本語の豊かさを探る旅に出かけよう。

内容説明

日本語の歴史とは、漢字の両側に、中国語と日本語とが、緊張関係を保ちつつ形成してきた歴史。万葉集の時代から明治期にかけて、日本語とその表現は多様化していった。しかし現代は?漢字という乗り物に乗って、日本語の豊かさを探る旅に出かけよう。

目次

第1章 漢字の向こうに中国語がみえる―漢字しかなかった時代(『万葉集』は漢字だけで書かれている;漢字の二つの使い方;漢字の向こうに中国語がみえる)
第2章 中国語から漢語へ―漢字が結びつける中国語と日本語(中国語を翻訳する;中国語から漢語へ)
第3章 日本語を漢字で書く(仮名がうまれてからも漢字を使い続けた;『平家物語』を漢字で書く;中世の文字社会)
第4章 自由になった漢字―明治期の漢語・漢字(絵でみる漢語;漢語を説明する漢語―中国服を脱いだ漢語;振仮名が結びつける和語と漢語;日本的な漢字使用)
第5章 現代の日本語と漢字(「常用漢字表」再考;新しい「心性」)

著者等紹介

今野真二[コンノシンジ]
1958年神奈川県生まれ。86年早稲田大学大学院博士課程後期退学、高知大学助教授を経て、清泉女子大学教授。専攻は日本語学。2002年『仮名表記論攷』で金田一京助博士記念賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

calaf

12
タイトル通り、漢字を通して見る日本語の歴史。あまりこれまで触れたことのない視点で、面白かった。万葉集って、和歌の部分だけではなく、その前後に中国語の説明が(大量に?)ついているんだ...2013/07/30

犬養三千代

6
万葉集は漢字で大和言葉を表したのは知ってはいたが解説されると難解だなと思った。平安貴族の日記そして土佐日記と変化していく。明治の文豪の言葉の使い方も。言葉に美しいも醜いもないとのこと。なるほど‼️2020/07/08

キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言

3
高校生向けなので、読みやすく楽しい。本筋以外にも蘊蓄がいっぱい!道のミがおみおつけのミ(オもか)と一緒とかね。2013/10/19

wang

2
漢字は漢語を表した文字であるが、日本に入ってからは和語を漢字で表現するようになる。漢語が徐々に日本語に取り入れられるようになると同時に、漢字に日本語の意味が乗せられ新たな読みが生まれてくる。漢字を使って日本語をどう表現するようになってきたのか、その表記方法の変遷など。万葉集の時代、平安時代、明治期など大きく変化するときどきの日本人の考えもまた面白い。平安貴族が文章を書くときに仮名文字を使うこともあれば、漢字を使うこともあった。この使い分けを「漢字を使いたかった」と表現したのも、漢字の公性という見方も面白い2020/08/14

りな

2
歴史上、借り物の文字を使うことに劣等感を覚え「漢字文化圏」を離れた国も多いが、日本は今なお漢字を使い続ける。日本人は、漢字を使って和語を書くということにこだわり続けてきたようだ。和漢が深く融合していくプロセスが分かり、今当然のように読み書きしている日本語の奥深さを実感することができた。2015/01/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6972538
  • ご注意事項