内容説明
われわれとは何か?文明とは?環境とは?生命とは?宇宙の始まりから人類の運命まで、壮大なスケールの、地球学的人間論。
目次
第1章 われわれはどこから来たのか
第2章 われわれはどこへ行くのか
第3章 地球生命とアストロバイオロジー
第4章 地球環境の歴史
第5章 われわれの宇宙はどうやって生まれたか
あとがきにかえて―「わかる」とはどういうことか
著者等紹介
松井孝典[マツイタカフミ]
1946年静岡県生まれ。東京大学理学部卒、同大学院修了。理学博士。NASA研究員、マサチューセッツ工科大学招聘科学者等を経て、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授。専門は惑星物理学・アストロバイオロジー。86年に科学雑誌『ネイチャー』に海の誕生を解明した「水惑星の理論」を発表、世界的に注目される。NHK「地球大紀行」の制作には企画段階から参加し、わかりやすい解説で好評を博した。このほか、さまざまな国際学会、政府の懇談会などで活躍。科学の世界と一般大衆との橋渡し役を意識した活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
36
天文学者は地球自体を一個の(他にもたくさんあるうちの)天体として見る。われわれは地球で生まれ育った、というよりも地球の一部なんですね。そしてあと5億年もたてば、地球は生命の星ではなくなる! 50億年後、太陽に飲み込まれる、という予測はけっこう知られているのですが、まさかそのはるか手前に、そんな時代が来るなんてことは、あまり知られていないでしょう。その時までに、地球の生命は果たしてどんな行動に出るのか。著者の言う「生物圏」という思考の枠組みを、これからはひとつのモデルとして吟味する必要があるだろうと思う。2015/03/16
豆ぽち
17
石油とか石炭を動力に利用し始めたときから、われわれは人間圏の中に駆動力を持ったのです。その結果、地球という星全体のモノやエネルギーの流れに、人類が直接かかわることができるようになったのです。(フロー依存型人間圏からストック依存型人間圏へ)/環境問題というのは、「地球システムの中で、人間圏というのは安定的な構成要素なのかどうか」を問う問題である。2015/03/10
きいち
7
宇宙の果てとは、それぞれの人間の理解力・想像力が尽きるところ、というのは目ウロコ、なるほど!時間軸や地球圏・人間圏の設定など、理系を考えていくと哲学の直前に至る、そういう寸止めがとても味わい深い。そして、自分の興味がそのうえで人文・社会に偏っていることも思い知らされる。科学で分かる対象、そのものよりもそれを人間がどうとらえてどう表現し、それがどんな社会関係を生んでいくのか、そのほうがどんどん気になってきてしまったのだもの。良書だった。2012/10/27
貧家ピー
6
われわれは何か? 「人間圏」の維持・発展など、哲学的な内容だった。 環境問題も地球について知らなければ議論できないというのは間違いのないことだろう。2020/02/28
しみそー
5
『「地球システム」という地球全体を有機的に捉える方法で考えると、人間はその他の生物と違い「人間圏」なるものを作り、その中で生きていることになる。環境問題とは「人間圏」と「地球システム」の関係性に起因しているため、「かけがえのない地球」などと情緒的なスローガンに踊らされたり、「地球は我々が守らなければ」と「人間圏」の中に地球を配置するような考え方では、環境問題は捉えられない。 今一度、文明とは何か、地球とは何かを捉え直し、そこから思索を出発させることこそ、やらなければならない事である。』 すごく面白かった。2018/10/03
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