出版社内容情報
どうすれば正しく推論し、議論に勝てるのか。なぜ、どこで推理を誤るのか? 推理のプロから15のレッスンを通して学ぶ、思考の整理法と論理学の基礎。
目次
おかしな推理、まちがった論法
演繹と帰納
よく考えるための方法―分析
消去による推理
真理表
三段論法と消去法
正しい推論とは
真理関数と論理回路
現代論理学の成立
述語論理の基本
複雑な関係、単純な妥当性
論理的分析の応用
明晰に考えるために
著者等紹介
内井惣七[ウチイソウシチ]
1943年生まれ。京都大学名誉教授。専門は科学哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
9
1992年初出。029頁の表はゲーム理論の囚人のジレンマのようなマトリックスだ。高校数学Aの論理と命題のようなテーマが引き続き出てくる。評者には、最後の明晰に感がるための指南が役立つか。たくさんの事をひとつの文章で言おうとしない(206頁)。議論や論証の構造を明示する(208頁)。2013/07/05
ヨミナガラ
7
“フレーゲが主要な関心をもった数学の世界においては,とくに,無限を拒否すると大半の問題自体がなくなってしまう。「すべて」ということばの主要な役割は,無限の内容を有限の長さの文で表わせるところにある。(中略)全称命題は原理的に無限の内容を含みうるので,真理関数ではない。(中略)トートロジーには還元できないのである。この点から言えば,フレーゲのひとつの業績は,それまで有限の制限のなかでしか使われなかった論理学を,無限の世界(とくに数学)にまで拡張したことである。”2014/05/06
Shinsuke Mutsukura
1
これは、良い本ですね。 何より、わかりやすいです。 この分野も開拓しようと思います。2019/01/10
夏野菜
1
論理学がどういうものなのか、全部は理解できなかったが、この分野の一端を垣間見ることができた気がする。この本に書いてあることを自分のものにして実践できれば、単なる理屈っぽい人、ではなく、筋道立てて論理的に説明できる人になれるのかもしれない。ちくま学芸文庫らしく、非常に読み応えがあった。2016/04/04
looseroad_628
1
「論理学」という分野があることを初めて知った。2013/10/12